LISTEN to KEYMAN

キーマンに聞く

第9回≪ヒト売り接客を劇的向上!! 【ブライダル・コミュニケーション塾】≫丁寧さや配慮が伝わる【クッション言葉】【トルチュリール 代表取締役 玉井美輪氏】

第9回≪ヒト売り接客を劇的向上!! 【ブライダル・コミュニケーション塾】≫丁寧さや配慮が伝わる【クッション言葉】【トルチュリール 代表取締役 玉井美輪氏】

「心に届け記憶に残す」信頼と成果を生むメソッドが注目され、研修のみならずコンサルサポートも請け負う。研修年間平均100件/司会担当累計数2000組。

例えば新郎新婦の入場直前にチャペル内での写真撮影を控えてもらう時、「チャペルでの撮影はご遠慮ください」と言うのと、「大変恐れ入りますが、写真撮影はご遠慮いただけますよう、ご協力のほどお願い申し上げます」とアナウンスするのでは、印象は全く異なります。これは相手に何かを依頼する、または断る際、その言葉の前後に加えるクッション言葉の使い方の事例で、丁寧さや配慮が伝わります。
耳にすることの多い「すみませんが・・・」という言葉も、ある程度距離の近い相手であればいいものの、初めて会う人や目上の人相手にはビジネスマナー上、失礼に当てはまります。時代に応じて変化しているとはいえ、そもそも「すみません」は頭に付ける言葉ではなく、クッション言葉としては「恐れ入りますが」、「失礼ですが」等の方がふさわしいと言えます。
「恐れ入りますが」、「失礼ですが」等たくさんのクッション言葉から、シーンによって使い分けをしていきます。例えば年齢を聞く際など、クッション言葉のチカラを借りると、相手に無用な不快感を与えずに済みます。大切なのは、相手がどう感じるかに配慮をしたうえで、クッション言葉を選んでいきましょうということです。
その他にも、個人情報を聞かなければならない場合に、「差し支えなければ」というクッション言葉を使った場合。相手に「差し支えあります」と言われてしまうと、必要な情報も教えてもらえなくなってしまいます。聞いても聞かなくてもいいケースでは「差し支えなければ」を使ったとしても、必ず必要な情報を聞くときには「恐れ入りますが」を使っていきます。
結婚式の司会でもクッション言葉を多く使いますが、私はその場にどういう人がいるか、どう言ったら全員が心地よく過ごせるのかを常に意識しています。例えばゲストに対し、「皆様ご起立いただきまして、祝福でお2 人をお迎えください」といったアナウンスをする場合。ゲストに杖を持っているおじいさんの姿があれば、「皆様、よろしければご起立いただき」と、「よろしければ」のクッション言葉を加えます。
何度も立ったり座ったりを繰り返すことに負担を感じるだろうという配慮から、「よろしければ」と付け加えれば、必ずしも立たなくていいと思ってもらえます。仮に無理に立とうとした場合にも、マイクを通さずに「おかけになったままで結構です」と一声かければ、周りの家族も「そう言ってくれているから大丈夫」となります。これがまさに言葉の最大の威力であり、どういう人がいるのか、場の雰囲気も感じ取った上で、瞬時に判断しながら言葉を選ぶことを大切にしています。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、12月1日号)