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キーマンに聞く

第3回《効率UPのチーム戦術》サロン係は全体のコントローラーとしての役割【at-heart 代表取締役 稲岡利彦氏】
スタッフ全員での新規来館者のお出迎えから、その後サロンに案内します。サロン係がウエルカムドリンクを提供し、アンケートを書いてもらい、その後にアイスブレイク。
全員接客において、ここで重要な役割を担うのがサロン係です。というのも事前に電話で確認していた情報に対し、アンケートやプランナーによるアイスブレイクによって、差異が判明してきます。例えば新婦とお母さんの来館であったため事前に温度感は低いだろうと思っていたのが、実際には全然違って2 人で決めにきているなど。
もちろん、事前電話でどれだけの情報を引き出せているかは大切。ただ、実際には細かく聞かない方が期待感を維持したままでの来館に繋がる面もあり、どうしてもそこには差異が発生します。それをアイスブレイクにおいて確認していくのがプランナーの役割。会場全員接客では、その差異に基づいて他部署に指示を出すのはサロン係であり、このコントローラーの役割が後の内覧の成否に繋がっていきます。
プランナーが引き出したニーズに基づき、こういう志向であればこういうルートで内覧をしようと決めていくのは支配人の役目。どのバンケットを見てもらい、仮にディズニー好きであればワンテーブルのセッティングをディズニーテイストにするなど、プランナーとすり合わせをしながら戦略を決めていきます。ここでコントローラーも支配人が担当すべきという考えも出てきますが、朝に新規₆ 組が来ている状態だと、報告だけで何人も支配人待ちの状態になってしまいます。つまり戦略を現場に落とし込むコントローラーの役割にまで手が回らないのも当然で、それならば支配人には戦略に集中してもらい、サロン係がコントローラーとして各部門に指示を与えていきます。
セッティングしたワンテーブルを変更すると戦略が決まれば、サロン係がサービスに変更の指示を出します。また内覧のルートを全スタッフに連絡し、どの時間にどの顧客がそのバンケットにやってくるのか。扉をオープンするためにスタンバイしたサービススタッフには、事前に共有していた2人の名前を呼んで迎えられるようにします。
サロン係は、ヒアリング内容をもとに、2人が喜ぶようなウエルカムボードも制作します。例えば大学で出会った2人であれば、キャンパスの写真を入れたボード。内覧に間に合わせることが必要で、慣れればプランナーからの情報に基づき5分程度で完成させるレベルになります。
実際に多くの会場では、サロン係をお茶出しと考え、新人に任せているケースもあります。顧客との接点も持ち、さらに戦略を練る支配人のそばにいるため、スピーディに対応できるコントローラーとしての役割が大切です。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、11月11日号)

