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神社挙式用のドレス【ユミカツラインターナショナル ブライダルファッションデザイナー 桂由美氏】

神社挙式用のドレス【ユミカツラインターナショナル ブライダルファッションデザイナー 桂由美氏】

 ユミカツラインターナショナル(東京都港区)は3月7日、明治記念館との共催で3年ぶりの東京コレクションを開催する。神前挙式の比率が15%程度にまで減少したのを憂い、日本人の伝統結婚式への回帰を目的として、神社挙式に合ったウエディングドレスを発表する予定だ。昨年末には港区名誉区民にも選出された桂由美氏。業界内でも確固たる地位を築いてきた立場ながらも常に新たな挑戦を仕掛けるなど、その志は業界人の学ぶべきものである。

15%まで下がった神前式

――今年の3 月には、3 年ぶりにユミカツラの東京コレクションを開催します。今回は明治記念館との共催になりますが、テーマの一つとして神社挙式の復活を掲げています。

桂「私がウエディングの仕事を始めたときは、97%が神前挙式でした。ところが現在は教会式や人前式が取って代わり、神前式は15%程度になっています。普段から着物を着る人が減っていることを考えれば、和装の結婚式も変革していくべきで、現代に合わせていくことが必要になると思っています。その一つに衣裳があるのでは。神社本庁に聞いたところ、神社挙式での衣裳は、それぞれの神社に任せているそうです。つまり、これを着なさいという決まりはないということ。以前、東京の有名な神社から聞いたのは、ウエディングドレスで式をする人が多いということでした。」

――確かに、神社挙式でドレスを着用するケースは最近よく耳にします。

桂「ところが、チャペルで着るようなウエディングドレスをそのまま着ても、神社の雰囲気とは感覚的に合わないことも多いわけです。三々九度の儀式も、袖元のある着物だからこそ綺麗に映りますから。それならばウエディングドレスを変えればいいのではと、今年のショーでは神社挙式用の新しいドレスを作って披露します。もともとパリコレでは、最後に打掛けを出していて、普通のシンプルなロングドレスの上に、打掛を羽織る形でランウェイしています。それを日本で発表したことは一度もないので、今回のショーでは是非見てもらいたいですね。」

桂「さらに、私ならではの考え方として、女性が神社挙式専用のドレスを着ているときに、男性はどうするのかという部分も大切なこと。そこで、上はタキシード、下は袴という和洋折衷の男性用衣裳も発表します。その袴もタキシードと全く同じ色にしながら、重くなりすぎないように工夫をしていく。ほかにも普通のシャツに蝶ネクタイをして、羽織と袴を着用する。ただし、家紋をつけずに同色のあっさりした羽織にする予定です。男性用も含めて、セットで提案していきます。」

――神前挙式の新しい衣裳として楽しみですね。

桂「明治記念館とも相談していますが、神社関係の人も招待し是非見てもらいたいと考えています。巫女さんも出てきて、こういう風に見えるということをショーの中で披露する予定ですから。衣裳のイメージが変われば、神前挙式の印象にも影響を与えますし、注目を集めて少しでも神前式の実施率が高まれば。個人的には挙式の比率も、3 分の1 ずつになるのがちょうどいいのではと思っています。」

 (詳細はブライダル産業新聞紙面にて、1月1・11日新春特大号)