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最終回≪ヒト売り時代のセールス講座≫介添えは2人を一番近くで支えるキーパーソン【VIVACE st 代表 衣川 雅代氏】

最終回≪ヒト売り時代のセールス講座≫介添えは2人を一番近くで支えるキーパーソン【VIVACE st 代表 衣川 雅代氏】

最終回となる今回は、介添えについてです。実際の役割として、新婦のそばについて身の回りのサポートをする人という形で説明している人も多いかと思います。もちろんそれは間違いではなく、新婦の着物やドレスの裾を整える、一礼・歩くタイミングを伝える、涙を拭うハンカチを差し出す、飲み物をすすめるなど、1 日のプログラムを滞りなく進めるための大切な役割。いわば黒子の役割です。
ただ業界人としては、新郎新婦がゲストを迎えるホスト役としての責任、さらに主役として存分に楽しむ喜びをかみしめるという両方をしっかり感じられるように、身の回り、そして心の両面を支える人という理解がベストかと思います。また主語が新婦になっていると思いますが、では新郎には何もしないかというとそうではありません。想像以上に緊張し、感情も大きく揺れる【2 人】を支える役割と説明していくべきでしょう。その上で単なる進行補助のスタッフではなくて、当日一番2 人に近いポジションにいて、人生の節目である結婚式の1 日を最高の思い出にしてもらうキーパーソンであることを改めて認識していきます。
介添え担当を若いプランナーなど自社スタッフが兼任している一方、専門のプロのスタッフに依頼しているケースもあり、会場によってそのスタイルは様々でしょう。特に専門のスタッフに依頼している会場では、2 人の一番近くで当日のドラマや新婦の心の動きを見ているからこそ実際にたくさんのエピソードを持っていて、そこに介添えとしての仕事のやりがい、喜びを感じているといった話をしっかり聞いておきます。それを価値として新郎新婦に翻訳して伝えるのが、プランナーの役目。ただ任せるではなくて、その人の仕事を知るというところにもアクションを移していきます。
全13回の連載の結びとして、この時代、商品や設備の説明だけで人の心を動かすのは相当困難になっています。綺麗なチャペルや披露宴会場を売っていくために修繕やリニューアルをかけて整えていくことはもちろん大事なのですが、実際に結婚式に向けて準備や当日に誰が時間を使って、どう2 人を支えているのか。人の価値や質こそ、商品価値になっているのは間違いありません。場合によっては、その会場の雰囲気と同じかそれ以上に、新郎新婦の満足度や信頼感を左右するのはスタッフの質でもあります。だからこそ人の資質を今後どうやって新郎新婦に価値として翻訳して伝えていけるか。そのためにも、プランナーは様々な仕事に興味を持ちながら、結婚式を支えている人たちから聞いた様々な話を自分の接客に活かしていってもらいたいものです。1 年間ありがとうございました。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、4月1日号)