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年間700件の撮影を手掛ける韓国フォトの先駆け【長寿荘(スタジオLUXE) CEO 海野泰司氏】

年間700件の撮影を手掛ける韓国フォトの先駆け【長寿荘(スタジオLUXE) CEO 海野泰司氏】

 長寿荘(茨城県ひたちなか市)の運営するフォトスタジオ【LUXE】は、オープンから10年が経過しながらその人気は衰えることがない。年間700件の撮影を手掛けるほか、現在はスタジオのFC展開も拡大している。もともとウエディングを中心に展開してきた企業が、何故写真事業に参入し、さらにこれだけの評価を受けているのか。同社の海野泰司社長は、Z世代の向けた事業展開として、フォトビジネスの優位性を指摘する。

神殿スペースをスタジオに

茨城県内でホテル、レストランを運営してきた長寿荘は、1990年台には1000組に近い結婚式を施行していた。結婚式が年々減少し、事業の新たな柱を作っていく重要性が高まってきた2014年、ウエディングフォトのスタジオLUXEをオープンした。最初の年は年間85件の撮影だったのが、現在は715件。伸び率は約820%となっている。今後もこれほどの伸びはないにしろ、このマーケットは期待が持てると海野氏は考えている。

「そもそも婚礼写真事業の売上について、かつては集合写真とその焼き増しが主でした。ところが現在はほとんどなくなっていて、その代わりに前撮り、スナップフォトに売上が移行しています。同時にウエディング写真のマーケットは、過去1 年間でも130%の伸びになっており、さらに昨今のフォトスタジオの増加は更なるニーズの拡大に期待が持てるということのエビデンスでもあります。結婚式実施率は約60%強であったとしても、写真であれば婚姻者全てがターゲットになる可能性もでてくるわけです。」

ターゲットは、年間婚姻組数約50万組の全てになる。そのうち25%程度は再婚であり、また8 %ほどはどちらかが外国人だが、そうした人も対象になるのがフォトマーケットだ。最近はLGBTQの撮影も増えているほか、女性1 人でドレスを着て写真を撮る人もいる。その点では、マーケットはどんどん広がっていく可能性がある。スタジオLUXEは、韓国フォトの先駆けだ。スタジオセット設営、撮影、レタッチまで、提携している韓国のスタジオに依頼。日本に居ながらにして、本格的な韓国フォトを撮影できるスタジオとしての評価が高い。

韓国には1000のスタジオ

「韓国のウエディングマーケットは、会場を持つ施設が川上となっている日本と異なり、新郎新婦はコンサルティングと言われるエージェント会社を訪れます。そこで撮影、披露宴会場はどこにしよう、ドレスは何を選ぼうかという提案を受けます。写真に関しては、1000近いスタジオがあり、その約3 分の1 がソウルのカンナム地区に集まっている。数多いスタジオの中から新郎新婦に選んでもらうために、各スタジオはコンサルティング会社にサンプル写真のアルバムを提供して送客をしてもらいます。このアルバムが魅力的であれば、新郎新婦から選んでもらえるため、かなりエネルギー、費用を使います。当社としては韓国のように、写真を川上にしてブライダルのビジネスを展開していきたいという想いで、韓国フォトをスタートしました。」

韓国は日本の人口の3 分の1であり、婚姻届出数でも年々減少。合計特殊出生率は、0.8を割り込むほど少子高齢化である。ところがウエディングフォトのマーケットは活況で、さらにそこから披露宴に繋がっていて、実施率は80%以上に達する。

詳細はブライダル産業新聞紙面にて、6月21日号)