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キーマンに聞く

受付を10分以下に【トキノスタンス 代表取締役 若林由章氏】
トキノスタンス(静岡県静岡市)の提供している、結婚式の無人受付システム【entele】(エンテレ)が好調だ。toCではインスタ広告でのプロモーションを展開し、月に4000件の問合せが舞い込んでいる。さらに会場との提携も進めており、7月末にはその数も50に達する見込みだ。受付無人化によってプランナーの負担軽減はもちろんのこと、注目されるのは導入会場における単価アップの効果。その可能性を同社の若林由章社長に聞いた。
挙式10日前の申し込みも
――昨年の開発以降はtoC向けの販売に注力し、毎月コンスタントに20組以上の受注を獲得しています。現在は会場提携を進めていますが、会場にとって気になるのは実際にどのように活用されているという点かと。
若林「受付を無人に出来るため、ユーザーの傾向として一つは感染対策を踏まえた密を防ぐという意識による問合せが多いです。もう一つは、新しい仕組みに対して興味の強い層の利用です。最近はコロナに関係なく、結婚式で面白いことをしたいという新郎新婦の利用が増えています。申し込みのタイミングで最も多いのは、挙式から90日前が40%。招待人数などを決定する、いわば現実的なことを進めるタイミングで、演出の一つとして考えるようです。次に多いのは60日前25%。一方で、30日前というのも18%あり、最短では10日前に対応したことも。会場についてはゲストハウス、ホテルはもちろん、最近ではレストラン、結婚式を実施するアミューズメント施設、秋には会員制サロンでの180名の結婚式で使用される予定もあるなど、年齢層、スタイルは幅広くなっています。」
――ウエルカム画面、受付完了画面だけでなく、ゲストへの1 to 1 メッセージ画面を設けているのも特徴と言えます。
若林「申込みをした人へのアンケートでは、1 to 1 メッセージがあるから決定したというユーザーは20.8%いました。現在、検討段階で体験できるように、デモ画面も設けています。またそれぞれの画面はテンプレも用意しており、それを利用すれば簡単に制作できるのですが、実は新郎新婦がイチから制作できるオリジナル画面も人気で、そうした機能を求めてという人は12.5%になっています。」
――同様の受付システムは、他にも複数社が展開しています。
若林「完全に無人の受付を取り扱っているのは、当社だけかと思います。他社のシステムではiPadをゲストの受付用ともう一台用意して、係りの人がその場で受付できているかの動作チェックを目視で確認するといった仕組み。つまり芳名帳を無くしているだけのシステムであり、無人と言えないためにスマートと称しています。消費者はネットで競合のサービスも調べたうえで、無人は当社だけだと受注に至ります。」
――現在、会場との提携も進めています。その内容とは。
若林「初期設定料金として10万円(税別)は一律。サブスク方式の固定プランは3 ヵ月、6ヵ月、12ヵ月を用意し、月額使用料はそれぞれ6 万8000円、4 万5000円、3 万4000円です。何回使用しても、料金は変動しません。固定ではなく各回の場合には、初期設定費用+一回あたり1 万円。ちなみに当社では、toC向けに1 万8000円で提供していますが、会場では1 万5000円~ 2万円で販売しているケースが多いですね。仮に3 ヵ月の固定費プランでも、3 、4 組が利用すれば充分に元は取れます。中には、有人受付であれば発生するであろう3 万円という料金を設定している会場もあります。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、7月1日号)

