LISTEN to KEYMAN

キーマンに聞く

《輝く女性支配人 VOL.13》仲間を信じ業務を託していく “心の位置”を確認した上でアドバイス【エルダンジュガーデン 支配人 菅 茉亜子さん】

《輝く女性支配人 VOL.13》仲間を信じ業務を託していく “心の位置”を確認した上でアドバイス【エルダンジュガーデン 支配人 菅 茉亜子さん】

ブライダル系の専門学校を卒業後、「会社の考えと人に惚れた」と、新卒でブライド・トゥー・ビー(名古屋市瑞穂区)への入社を決意した菅茉亜子さん。若手時代から社外の人たちとの交流で情報を得るなど、持ち前の積極性を武器にここまで成長を続けてきた。2023年からは同社初の女性、かつ最年少支配人に就任し、チームを牽引している。「メンバーのことを考えるのも、マネジメントの1つ」と話す菅さん。チームの成長に重きを置く、若きリーダーの想いとは。

 

社外の人に会いに行く

「幼少期からダンスを習っていたこともあり、みんなでステージを作り上げることに強い興味を持っていました。音楽と照明で注目を集め、インカムから指示を出すリーダーがいる。そんなシーンを想像した時に浮かんできたのが、ウエディングの仕事でした。福岡の専門学校でブライダルを学んだのち、新卒で当社に入社。チームで結婚式を創っていくことは私の夢でもありましたから、就活時も誰と働いていくのかを重視し、卒業後の進路を決定しました。」

「同期は四大卒だったこともあり、2年間の差をどう埋められるのか、入社当時はよく考えていました。私のイメージする大学生は、色々な所に旅行に行き、そしてたくさんの人に出会って経験を重ねていく。それを私もやってみようと、休暇の際には海外一人旅に挑戦しました。また、会社の先輩に、『私に合いそうな人を紹介してください!』とお願いし、別のブライダル企業で活躍する人を繋いでもらいました。他社の取り組みなどを学びたいという想いから、時には東京、大阪まで足を運ぶこともありました。プランニング以上に教えてもらったのは、女性としての働き方など、どうキャリアを築いていくか。入社数年の若手のために時間を割いてくれたことは、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。多くの人を紹介してくれた先輩も含め、周りの環境に恵まれていたと改めて感じます。」

 

 

スイーツ事業で得た経験

「2020年のコロナ禍、会社で注力していったのがスイーツ事業のカヌレ販売でした。当時の私は今後どう働いていくか色々模索中だったこともあって、プランナーと兼任しながらスイーツ部門への挑戦を決意。路上販売などを通じて、『ピンチの時でもこうやって乗り越えられるんだ』と、強く感じたのを今でも覚えています。スイーツ事業を通じて働くメンバーのことを考える時間が圧倒的に増えたことは、私にとってもプラスの経験でした。『スタッフのことをここまで考えるのは、マネジメントの1つなのかも』と思うようになり、これを機に、プランナーマネージャーに立候補しました。」

「プランナーマネージャーになって感じたのは、メンバーを信頼し、託すことの難しさ。例えば後輩に何かお願いする際も、自分でやったほうが早いというのも事実。とはいえチームの成長を考えれば勇気を持ってタスクを任せていくことが重要であり、その際に進捗状況を随時確認するなど、放置しないことを徹底していきました。また、2週間に1回など定期的に1on1の時間を設定。こちらのアドバイスから始めるのではなく、まずは最初の1分間で、それぞれのメンバーの今の気持ちなどを話してもらい、〝心の位置〞がどこにあるのかを確認するようにしました。好調な波に乗っているから背中を一気に押してあげるべきなのか、スランプに陥っているタイミングでしっかりフォローした方がいいのかを最初にチェック。その上で、私から何を話すかを決めていました。『今日はこれを伝えたい』と事前に考えていたことも、状況によっては『今話すべきではない』となりますから。」

 

 

ミスから学ぶチャンスを

「2023年から支配人になったものの、女性、20代の支配人は当社初でしたので、不安はゼロではありませんでした。プランナー、サービス、キッチンの各リーダーとしっかり向き合うことを大事にしていて、ミーティングで出たアイデアの1つが、チームみんなでの交換日記でした。キッカケは、調理部門のセントラルキッチン化。平日は別の場所で仕込みをすることになったため、考えた施策でした。日記には仕事で嬉しかったエピソード、頑張りたいことなどを綴り、今もこの取り組みは続けています。個人的に感じているのは、失敗の許されない婚礼業界は、他業種と比べて成長が遅いのではということ。ミスしてOKというわけではありませんが、失敗から学べることは非常に多いと感じます。もっとも、施行のミスは絶対にあってはならないことですから、どこで〝失敗させてあげられるか〞を引き続き考えていきたい。結果として、より強いチームに成長できたらと思います。

 

 

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、1月21日号)