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キーマンに聞く

二世代利用の結婚式増加【SHIROYAMA HOTEL kagoshima 執行役員 ブライダル部支配人 森山理香氏×東京ドームホテル セールス部婚礼支配人 粟井俊氏×ホテルニューオータニ大阪 営業部宴会予約課 支配人 大西紀行氏】
ホテル婚礼部門を業務受託している企業を取材すると、「ホテルウエディングのポテンシャルは非常に大きい」といった声が聞かれる。多くの人が様々な目的で利用し、歴史を重ね、そこに存在する意義も明確である。さらに婚礼の多様化に対し、幅広く受け入れる懐の深さもまた、可能性をはらんでいる。そこで全国の各地域で特色を持つ、3ホテルのホテルブライダル責任者に、ホテルウエディングの強みと多様化への取り組みを聞いた。
――マーケット状況を踏まえながら、歴史あるホテルの強みをどのように発揮していくべきと考えていますか。
森山「当ホテルは、開業から60周年になります。歴史もあることで、最近増えているのが2世代の結婚式。両親が結婚式を実施し、そこからの紹介の流れが多いのはホテルならではの強みと言えます。鹿児島のマーケットに関してはハウスが台頭してきた中で、ウエディングを実施するホテルも少なくなっています。だからこそ、ホテルWをどのように訴求していくのかは重要なポイント。最近は方向性を変え、いわゆる卒花へのアプローチを強化しています。コロナアフターで、卒花のパーティーを復活したほか、定期的に新規ユーザーとの接点設け、当ホテルで結婚式を挙げるとこういったことが楽しいと情報交換できるようなコミュニティを、フェアを通じて作っています。また館内レストランも多く、各レストランでウエディングを実施。そのため料理構成が幅広く、フレンチ、イタリアン、スパニッシュなど全てで婚礼料理に対応できます。料理については地元食材を使うほか、プリフィックススタイルの導入などで工夫をしています。」
大西「ホテルニューオータニ大阪は、今年で38年目となります。大阪地区のマーケットはゲストハウスの勢いがあり、主要ホテルは全盛期に比べると施行数も半分以下にまで減少している中で、どうやって存在を示していくか。当ホテルとしては、料理重視を前面に打ち出しています。例えば、ピエール・エルメのデザートとのコラボはそのひとつ。またニューオータニには平田浩一という世界チャンピオンでもある氷彫刻家がいるため、彼の作成するアイスケーキを販売しています。東京で横綱の照ノ富士が結婚式をした時にテレビでも紹介されたもので、いわゆる氷彫刻で作ったケーキです。料理に関してはオンリーワンの商品を打ち出していくことによって、他施設との違いを明確化しています。」
粟井「東京ドームホテルは2000年6 月オープンで、24年目になります。ここにきて2 世代が少しずつ出てきて、結婚式の問合せも増えているほか、七五三などにも使ってもらっています。ホテルの取り組みとしては、東京ドームという独特の場所にあるブランドを活かしていくことを重視。もともと野球好きな人が多いため、ジャビット君を結婚式に呼ぶ、野球ボールの席札などは人気でした。東京ドームでビールを販売するビアガール(今はキャストと呼称)と同じ衣裳をコンパニオンに着させ、生ビールを提供するなどの演出は一般宴会でも受注しています。また最近は、東京ドームでのライブも多くなっているため、そこに向けた商品として団扇型の席札やペンライト、テープの飛び出すような演出を独自性として打ち出し、アイドル等のファン層の結婚式を獲得しています。そのほか、専門学校生によるアイデアを基に、披露宴後に記念の品をタイムカプセルに入れて保管しておき、3 年後に戻ってきてもらって開封するキャンペーンも実施しました。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、5月1日号)

