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キーマンに聞く

フラワーショップ開店【タガヤ 代表取締役 神田尚子氏】
コロナ禍において、会場の結婚式施行が減少したことで、失った売り上げ分を補填するために様々な新規事業に着手する動きは加速している。もっとも結婚式の売上に比べればそのスケールは小さいため、急場しのぎでなかなか本腰を入れられず、中途半端になっている事例は少なくない。大阪、京都、神戸に3会場を運営しているタガヤ(京都市中京区)の神田尚子社長は、これまでも社員に対して新規事業の重要性を語り、野菜でできたクッキーは、現在月に2000万円を売上げるまでになっている。そこにはどのような考えがベースにあったのか。今号から2回にわたって、神田社長の経営術を紹介していく。
FM局とのコラボも
――コロナ禍で、新規事業に投資をしたそうですが。
神田「施設をクローズせずに、自宅待機はあったものの新入社員も出勤させていたので、借入もしました。その資金を、新規事業にも投資しました。コロナ禍で強化したのは、二つの事業です。一つがフラワーショップの展開。それまで運営していた京都のハネムーン専門店が厳しくなりクローズしようと考えたのですが、大家さんから家賃を下げるので借り続けて欲しいと頼まれ(笑)、その場所をフラワーショップにしました。シャンパンを飲みながらお花を選ぶというお店で、バーとしても展開しています。昨年10月末にオープンして、現在月200万円の売上です。バー展開を開始したのはまだ1ヵ月で(3月時)、というのも緊急事態宣言で営業時間が20時になりバー難民が話題になりました。花屋であれば、昼間からお酒を飲んでもそれほど罪悪感もありません(笑)。」
――ハイブランドショップに行くと、購入した人にシャンパンを出してくれたりします。オシャレですよね。
神田「花の定期便というサブスクも展開し、SDGsの観点から持って帰る袋としてエコバックを付けています。それ以前にも年に2回、当社のフローリストをフランスのメゾン・エ・オブジェに行かせていたことで、パリの街角の花屋さんというイメージにしています。どちらかというと、若い人に向けて、花を日常にしてもらいたいという思いです。若い人に豊かな人生をというテーマであり、それもまた考え方はSDGsです。」
――ラジオ番組とも、タイアップしたそうですね。
神田「大阪のFMCOCOLOとタイアップしています。ショップでは【HANA+co+COLO.(ハナココロ)】というサブスクサービスを企画して、コーヒーを買うように花を買って下さいという意味でコーヒーカップ型の容器に入れて届けています。花と一緒に、FMが選曲したプレイリストを付けています。アプリでその音楽を聞けるのですが、花のテーマに沿って選んだ曲が流れてきます。人気のDJが選曲することで、付加価値が高まっています。」
――花と音楽の発想は、結婚式でも可能性がありますね。
神田「もちろん、今後考えていきます。DJに協力してもらう必要はありますが。現在は、テストマーケティングの時期だと考えていますので、軌道に乗ったらブライダルへの展開も検討していきます。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、5月11日号)

