LISTEN to KEYMAN
キーマンに聞く

ネガティブに感じさせる話し方【エスプレシーボ・コム 代表取締役 安東 徳子氏】
エスプレシーボ・コム(東京都中央区)の安東徳子氏は、日頃使っている言葉にも相手を不快にしてしまう可能性があり、だからこそセールスにおいて押さえておく7 つのワード(右上参照)を紹介している。
「例えば、新郎新婦からガーデンウエディングも気になると言われたとして、自社では対応できるガーデンもない。そこでどう返すでしょうか。話を合わせて、『ガーデンウエディングも素敵だとは思います』と言うでしょう。余計なのは、【は】の1 文字。【は】が入ることで、素敵だとは思いますけれど、という逆説が見えてしまいます。」
否定を感じさせてしまうと、その時点でネガティブな感情が生まれてくる。高額商品を販売するウエディングの場合、感情と商品の購入率が比例するからこそ、日本語を丁寧に使わなければならないと指摘する。
「素直に、『ガーデンウエディングも素敵だと思います』と返せばいいわけです。相手がどのように感じるかを、常に考えながらの接客が必要です。」
2 つ目は、例えば顧客から『衣裳の持込みはできますか?』と聞かれた場合。『持込み料はかかってしまいますが、特別なご事情がある場合は、お持込みもできます』と返す。
「ここでチェックすべきは、『持込み料はかかってしまいますが』から始めていること。プランナーとしても結婚式に高額な料金のかかることを理解しつつ、どこかで無用な罪悪感を持っているためこういった表現になります。基本的にウエディングはPNの順番が必要で、P=ポジティブな要因を先に言って、N=ネガティブな内容を単純にさっとつければいい。まず結論として『お持込みはできます』とシンプルに言い、それで顧客側は判断がしやすくなります。その後に持込み料はいくらですと伝えます。」
3 つ目は、会場の売りは何ですかと聞かれ、『美味しい料理です』と答えるケース。そもそも『美味しい』 は、伝達能力ゼロの言葉だという。
「吉野家の牛丼も、お菓子も美味しい。人によって伝わり方も曖昧な『美味しい』を使わず練習することで、料理の魅力が伝わるようになっていきます。」
細かいところをよく見る解像度表現と、第三者の評価を重視するウィンザー効果を併用していくことが大切と言う。
「例えば、一流の銀座の割烹料理の板前が当社の料理を評価していると権威ある第三者を出すだけで、ウィンザー効果は高まります。そこに細かい部分の解像度表現を使って、例えば炊き合わせの人参一つとっても、梅花切りいうお花の形にしている場合、全て調理場で包丁を使って作っているとなれば、本物感も出てきます。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、7月21日号)

