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ティーケーピーと提携 物件開発、宴会受注面で追い風に【ノバレーゼ 代表取締役社長 荻野 洋基氏】
ノバレーゼ(東京都中央区)は6月21日、筆頭株主であったポラリス及び主要株主の保有していた株式を、ティーケーピーが譲り受けたことを発表。これにより、ティーケーピーが33.00%保有する筆頭株主となり、両社のシナジー効果を高める資本業務提携契約も締結した。今回の提携により、年間2、3店舗の出店を掲げるノバレーゼの物件開発面、さらに強化ポイントであった宴会受注の追い風となり、荻野洋基社長は今後の展開に期待を高めている。
―― 7 月にオープンした仙台の【青龍荘】が好調ですね。
荻野「昭和の大スターや政財界の著名人が利用した旅館の跡地に建設したワンチャペルワンバンケットの施設で、オープン前にすでに目標の2 倍の予約が入っていて、絶好のスタートを切りました。一方、昨年開業した和歌山の調子が比較的悪い。流出マーケットという要因はあるものの、好不調の分かれ目は根本的には人だと考えています。GM、スタッフがやりがいを持って楽しく仕事を出来ているかどうかは重要で、そのために今年から全国のエリア分けを4 から7 に増やし、それぞれにエリア長を配属。一人当たりの担当店舗数を減らすことで、これまで以上にキメ細かく現場をサポートしています。若いGMも多いですから、エリア長と密接な関係を築いて常に相談しやすい組織作りは大切です。」
――出店戦略は、年間2、3 店舗と掲げています。
荻野「目標は持ってはいるものの、まず一つひとつの施設をしっかりと作ってくことが最重要かと。今年は仙台と福島の2店舗、来年は静岡、再来年は富山が決まっています。この新店をベースに、プラス条件に合ったMA案件も含め、出店を進めていきます。」
―― 6 月にティーケーピーが筆頭株主になりました。その影響はいかがですか。
荻野「ティーケーピーには様々な物件情報がオーナーから直で入ってきますし、例えば老舗のホテルや旅館などを運営してみるのはどうかという話も出ています。当社はこれまでブライダル、さらにゲストハウススタイルにこだわってきて、自ずと出店スタイルも限られていました。私自身も消極的でしたが、ティーケーピーの協力によってチャンスは広がっていく可能性も高く、それならば検討していくべきかと。例えばホテルに関しては、条件さえ合えば婚礼の業務受託も考えられますし、ブライダルアイテムを内製化で用意できることは、一つの強みになるでしょう。」
――今期は宴会受注に関して注力してきた中で、ティーケーピーとの提携でさらに受注は増えていく可能性があります。
荻野「宴会については、上期だけでも大きくプラスになっています。昨年は結婚式施行が好調だったため、スタッフもギリギリでした。それこそ現場に問合せが来ても、断ることがありました。今年から、力を入れていこうと方針転換し、本部一括での予約受付に変更。MICEも含めて、受注は増えています。もっとも大切なのはバランスで、取りすぎて疲弊感が増してもいけないと考えています。そこで、今強化しているのは、単価アップ。これまで1 人5000円で獲得していた宴会を、例えば飲み放題をつけるなどして8000円以上に統一。これは2 次会も同様で、6500円から8000円以上にアップしました。特に二次会については、スタートも披露宴終了後の20時半~となり、22時半終了でそこから後片付けをすると業務終了は24時近くになってしまいます。それだけの負担を考慮すれば、高単価のみに限ることも必要で、売上と勤務時間のバランスを重視しています。単価は、ビアガーデン営業などでも見直しました。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、8月1日・11日合併号)

