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キーマンに聞く

スイーツ工場建設【ブライド・トゥー・ビー 代表取締役社長 伊藤誠英氏】

スイーツ工場建設【ブライド・トゥー・ビー 代表取締役社長 伊藤誠英氏】

 昨年の9月、吉祥寺にカヌレとアイスクリームのショップをオープンしたブライド・トゥー・ビー(名古屋市瑞穂区)。新規事業展開によって、コロナ禍に負った赤字を今期中に取り戻せる見込みになっている。スイーツ事業で全体売上の3分の1をカバーすることを目標に、現在はスイーツ工場の開設に着手、さらに新たなビジネスとして、地ビール醸造所の準備も進めている。伊藤誠英社長に、新規事業展開のポイントを聞いた。

新たに2店舗オープン予定

――吉祥寺の店舗は、計画通りに推移しているそうですね。

伊藤「月商450万円の計画で、オープン以降は毎月クリアしていました。1 月の感染拡大で人手が少なくなり、一時売上は落ち込みましたが、感染が落ち着いた段階で以前の水準に戻っています。人通りさえあれば売上が見込めることは分かったので、現在は都内の好立地での新規出店に向けた準備も進め、9 月までに新たに2 店舗をオープンする予定です。」

――新規事業に関して、結婚式が戻ってくるとひと安心とばかりに、その熱が冷めてしまっている企業もあります。

伊藤「一つには、コロナがこのまま収束せず、今後も別の変異株による感染拡大が起こる可能性は考えておくべきだと。またウエディングが戻ればそれはそれでいいのですが、実際に組数は戻っても平均人数は以前と比べて減っているのが現状。当社でも10名前後減っていますから、2 施設350組で計算すると単純に約1 億円の売上減となります。これが元に戻らないことも踏まえた準備は必要です。結婚式というやりたいことをやり続けるためにも、備えを持っておかないといけないと思っています。スイーツ事業の売上は、現在15%程度ですが、30%以上を目標にしています。」

――会社全体の業績に影響するまでになっているそうですが。

伊藤「昨年までコロナの影響で1 億3000万円程度の赤字となり、そのうち補助金が約5000万円入ってくるので、試算すると9000万円弱の経済的損失。その累積赤字も、今期( 9月決算)中には解消することができる見込みとなっています。」

――本業とのシナジーは。

伊藤「まず第一に、何かあった時に同じようなダメージを受けてしまう業種ではリスクの回避になりません。シナジーとして最近起こっているのが、新規事業で採用情報を出すと、ウエディングではこれまで引っかからなかった学生、特に男性からのエントリーが増えています。売上面だけでなく、採用強化にも繋がっている。また本業のウエディングにおいても、カヌレを送賓に贈る顧客が約80%にまで高まっています。」

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、4月1日号)