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キーマンに聞く

オリジナル進行をWMBと同期させて対応【テイクアンドギヴ・ニーズ 商品企画部長 鉄永彩子氏】
――WMB導入前は、披露宴BGMをどのように運用していましたか。
鉄永「複製権の兼ね合いから、当日はCD原盤を使ってBGMを流す必要があります。そのため、イチ挙式あたり10~20枚となるCD原盤を購入するよう新郎新婦に依頼。一部の定番楽曲のCDは店舗で用意してはいたものの、好みが多様化していますし、希望する結婚式に合わないなど、ほぼ全て購入してもらっていました。その後プランナーは新郎新婦からCDを預かるわけですが、10~20枚を一つひとつケースから取り出して、傷はないか、中身は合っているかなどを確認。預かるタイミングは当日の1 ~ 2 週間前で、紛失や破損にも注意しなければなりません。店舗では専用のケースまで用意して、対応していました。」
――CD原版による運用は、当日の音響オペレーションも難しいものになります。
鉄永「デッキ2 台を使って、原版を入れ替えながら再生するため、ミスのリスクは高くなります。差し替えが間に合わずに、タイミングがずれるというようなことも出てきますから。また複製を出来ませんので、サビ出しなども事前に早送りして止めておかなければなりません。音響スタッフとしても、非常に手間がかかっていました。」
――WMB導入で様々なリスク、負担も解消されます。さらに、今回のシステム連携によるメリットはどのように考えていますか。
鉄永「新郎新婦にとってみれば、それまで当社のシステムで結婚式の準備を進めてきたのに、BGM選曲の時にだけ別のシステムにアカウント登録しなければならないのは、“ 綺麗”な流れとは言えません。連携によりシングルサインオンを実現したことで、当社のシステムからクリックすればWMBに自動遷移。これは作業的にも、大分楽になるはずです。また当社の場合、結婚式ごとに進行はバラバラでゼロから作っていきます。WMBでは、選曲の際にあらかじめ登録していた進行フォーマットからシーンを選択していく仕組みになっていますが、全てオリジナルの当社では、進行を一つひとつ登録していくといった負担も出てきます。今回の連携により、当社のシステムで作ってきた進行を、そのままWMB内に同期できるようにしています。」
――システム利用料を音響費にインクルードする、料金改定をしたとも聞きました。その影響は。
鉄永「実質値上げにはなりましたが、新郎新婦に説明をすると理解してくれます。新郎新婦は納得感のない費用負担には違和感を抱くわけですが、WMBを使えることでCDをわざわざ購入しなくてもよくなり、さらに進行からBGM選曲までの打合せもすごく楽になります。視聴も出来て楽しんで進められる。価値あるサービスだからこそ、説明をすると納得してくれます。」
――WMB導入により、顧客満足度向上も考えられます。例えばT&Gでよく使われているBGMランキングなどを出せば、さらに当日をイメージしやすくなるなど。
鉄永「最近の新郎新婦は様々なところから情報を得ていますが、一方で幅広く情報を得なければいけないというような状態は止めてあげたいという想いも持っています。それこそBGMに関しては、『WMBを見れば情報が全て揃う』というようにしてあげたいですね。例えば店舗ごとの人気BGMを把握できる、こういう雰囲気の結婚式ではこのBGMがおススメといった見せ方なども考えられるでしょう。顧客の調べたい切り口をきちんと網羅してあげるような見せ方は、USEN(U-NEXT.HD)にもオーダーして、今後進めていきます。」
――結婚式のBGM選びに対する、新郎新婦の意識も変わりそうですね。
鉄永「結婚式の音楽・BGMは、作る側としては大事な要素であるのに対し、新郎新婦にその重要性がなかなか伝わっていないという印象を持っています。どちらかというと、CDを買わなければいけないというネガティブな印象。楽しいはずの選曲も、何を選んだらいいのか分からないという感じですし。結婚式の音楽のネガティブ感を減らしていくことのできるのがWMBの存在であり、変わっていく良いきっかけだなと思っています。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、10月21日号)

