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キーマンに聞く

【30代のリーダー】料飲業として質の向上を(ノバレーゼ代表取締役社長 荻野洋基氏)
2016年に、創業者である浅田剛治氏の後を受け、ノバレーゼの社長に就任。その後、NAPホールディングスのTOBを受け、昨年11月には上場廃止というまさに激動の時期を過ごした荻野洋基氏。社長就任時36歳、現在も38歳という若いパワーを発揮し、新生ノバレーゼを牽引している。荻野氏が見据えるこれからの結婚式とは。
――荻野社長が見据える、5 年後の市場とは。
「特に地方を中心に淘汰の時代に突入していくかと思います。実際、MA案件も増えています。人口減以上に、ナシ婚層を生み出してしまっていることが最大の問題ですね。結婚式に参列する人たちは、今後結婚式の顧客になるわけですが、こうした人たちに【これだったら結婚式はやらなくてもいい】と思わせてしまっている。料理、サービス、施設、スタッフのレベルをいかに高めていけるか。つまり、結婚式の本質、あるべき姿を考え、そこに重きを置いていくことが大切かと。その点、値引きや即決など、足元の数字に重きを置き、肝心の施行が二の次、三の次になれば、自ら首を絞めていくことになるでしょう。」
――結婚式の本質とは。
「やはり料飲業であるべきです。美味しい料理、飲み物、そしてサービスを提供することで、仮に付き合いで結婚式に来たという人たちにも満足感を与えられます。現在、結婚式は演出重視になっています。例えば当社にもガーデンのある会場があります。演出重視で、挙式後にブーケトスを行うわけですが、その15 分の時間を新郎新婦とゲストでは感じる長さも異なります。自分がゲストだったらどう思うか。私ならば、寒い中15分待たされるよりも、早く美味しい料理を食べたいと感じます。結婚式が新郎新婦目線になっているのが最近の傾向ですが、大切な友人を招いているというスタンスで考えていくことが大切かと。言われたことを断るという意味ではなく、何でそれを望んでいるのか。現場のスタッフが、きちんと把握した上で、プロとして説明し誘導していくスキルが必要ではないでしょうか。先ほどのブーケトスについても、参加を希望する人たちだけで実施し、残りの人は先に暖かいバンケットに入れるなど、ゲスト目線によってやり方も変わります。」
――サービス、料理が本質とのことですが、一方で人材確保が非常に難しくなっています。
「現在、ノバレーゼの会場では、原則として全国統一メニューにしています。これを人材確保によって、変えていきたいと考えています。今の時代は、会場ごとに地産地消、地元の生産者からの直接仕入れなどで、地域ならではのオリジナル料理も求められます。そのためにも、シェフクラスの人材採用、育成には注力していきます。」
(全文は紙面にて掲載)

