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【30代のリーダー】こだわり抜いたドレス(THE HANY Wedding dress designer 伊藤羽仁衣氏)

【30代のリーダー】こだわり抜いたドレス(THE HANY Wedding dress designer 伊藤羽仁衣氏)

花嫁から圧倒的な人気を誇るウエディングドレスブランド「THE HANY」(本店:東京都渋谷区)。Wedding dress designerの伊藤羽仁衣氏は、デザイナーだった父の影響を受け、幼少期から同じ仕事をする夢を持ち、22歳で北海道に店舗を出店。「女性の憧れでもあるウエディングドレスをデザインすることは、夢を与える仕事」と語る。

――「THE HANY」は、花嫁から圧倒的な支持を得るウエディングドレスブランドの1つになっています。デザインにおいてのこだわりとは。
「ドレスを見た瞬間、『わぁ!可愛い!』と思ってもらえるかどうかを考えています。デザインにおいてはこうでなくてはならないという決まりはありません。私がこうしたいと描くものが、常に答え。その考えの中には、実際に花嫁が着用した時のことを念頭においています。外国人モデルと実際にドレスを着る日本人花嫁とでは、身長など体格差があるわけですから。私がウエディングドレスに魅了され、ドレスデザイナーになったように、ウエディングドレスは女の子にとっていつでも特別で、憧れの存在なのです。一生に一度の晴れ舞台で、プリンセスになったような気分を味わえるかどうか。花嫁に夢を与えることが、私の仕事と言えるでしょう。」
――手掛けるウエディングドレスは、細部までこだわっているそうですね。
「インターネット上でウエディングドレスが数万円で買える時代になってきました。リーズナブルな衣裳を探す女性もいるでしょうから、そのニーズを叶える商品と考えれば、否定するつもりもありません。」
「一方で、私が作るドレスは間違いなく本物です。例えばビーズやスパンコール。これらを1つ1 つ、1 着のドレスにつき4 名ほどの職人が、丁寧に縫い付けているわけです。だからこそ着用した時に、照明に反射しキラキラとした輝きが生まれる。理想の色を出すために生地を染めることだってあります。言ってしまえば、スパンコールなどはテープを用いてまとめて張れば、それで済む話。コストも時間も削減できるでしょう。ただ、私は細部へのこだわりを求めます。胸元が大きく開いたトレンド感なども交えつつ、細部まで繊細に作りこむことで、来店してくれた花嫁は、『絶対にこのドレスが着たい!』と思ってくれるのです。私は“無駄”なことが大好きですから。ドレス作りにおける無駄とも言えるこだわりがあるからこそ、私自身がデザインしていても楽しいし、人を魅了し、楽しませることが出来ます。結婚式とはそういった無駄をどれだけ盛り込めるかが、大切ではないでしょうか。」

 

(全文は紙面にて掲載)