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キーマンに聞く

【トップランナーに聞く】未来が変わる結婚式を創るための努力(テイクアンドギヴ・ニーズ ウェディングアドバイザー 有賀明美氏)
テイクアンドギヴ・ニーズ(本社:東京都品川区)のウェディングアドバイザー・有賀明美氏は、婚礼業界で18年のキャリアを持つ。「順風満帆にここまで来たとイメージされることも多い」というが、壁にぶつかり、悩むことももちろんあった。プランナーを長く続けてきたからこそ感じる、様々な“壁”や、仕事のやりがいとは。
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――プランナー一筋で今日まで走り続け、キャリアは18年になるそうですね。続けていく中で悩みなどはあったのでしょうか。
「T&G に入社してから約1年後、担当した新郎のお母さんから『息子たちは有賀さんともっと話がしたかったのに、それが出来ず寂しがっていました』という言葉を掛けられました。求められていた結婚式をミスなく100% でプロデュース出来たと思っていた矢先のことでした。1 番の問題は、その新郎新婦が不満や不安を抱いていたのに、一切気付けていなかったのです。元々人にあまり興味を示さない性格なので、『私はプランナーに向いていないのかも』と、ウェディングの仕事を続ける自信を失くしてしまいました。」
――その壁はどのように克服したのですか。
「苦手なことをそれまで避けてきた私の人生。一度くらい挑戦しようと考えたのです。『その2 人を不安にさせていた理由は何だったのだろう』と、とことん考えるようになりました。担当するカップルのことを知ろうという“アンテナ”が立ち始めたのが、この時期ですね。」
――“心の温度”を察知する観察力が、プランナーには大事だそうですね。
「例えば結婚式が楽しみで仕方ない新婦がいるとします。『お母さん』という言葉を出した時に一瞬表情が曇ったとする。その新婦のサーモグラフィーがピンクから緑になった、心の温度が下がった瞬間ですね。色が変わるのに気付き、その理由を知りたいと思えるかどうか。そして、その心の温度を上げる結婚式のために、全力で動けるかどうか。お母さんとのわだかまりがあれば、ベールダウンの前に、新婦とお母さんが話せる時間を用意する。2 人の背中を押すちょっとした“おせっかい”が、家族の未来を変えられる結婚式に繋がるのです。」
――責任重大な仕事ですが、やりがいも大きいかと思います。
「プランナーは本当に“苦しい”仕事ですが、未来を変えるほどの結婚式を自分が創れるのであれば、『○○さんが担当だったから、今日の結婚式がありました』と、名前を呼んで感謝してもらえるでしょう。心の温度を上げる仕掛けがうまくいった時は、ありがとうの温度もより温かいのです。プランナーの仕事を最初から完璧にこなせる人はいないと思います。だからこそ、本気で新郎新婦と向き合う努力が必要不可欠。2 人を知りつくすようになることで、プランナーの付加価値ややりがいは生まれてくると感じます。」
――これまで、多くのスタッフの育成にも携わってきました。
「『先輩のように仕事が出来ない』と悩む後輩をたくさん見てきました。自分が出来ないことや苦手なことについ目が行き、悩んでしまうこともあるかと思います。そんな時は自分にしかない“武器”を見つけてみて下さい。会社は、仕事をバリバリこなす先輩と同じスキルを求めているのではなく、それぞれの個性を求めています。専門学校でフラワーの授業があったのなら、簡単なアレンジメントを打ち合わせの際に用意して、カップルにプレゼントするなど、小さなことでいいのです。自分だけの武器を磨き、他の人には出来ない提案をしていけば、カップルはもちろん会社のメンバーからも『あなたじゃないとダメなんです!』と求められるプランナーになるでしょう。」

