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「理念式」を推進【サムシングフォー 代表取締役 岸本裕子氏】

「理念式」を推進【サムシングフォー 代表取締役 岸本裕子氏】

 岡山倉敷エリアで2施設を展開しているサムシングフォー。同社は2019年に事業譲渡の施設をリニューアルオープンしたばかりで受注も好調な中、コロナの影響により一時は組数も半減した。もっとも2021年6月期は黒字決算となり、コスト削減や新規事業が軌道に乗っている。また昨年の11月には、新たな結婚式の形「理念式」をリリース。結婚式の価値の明確化を図っている、同社の岸本裕子社長にその意義を聞いた

前期決算は黒字を計上

――昨年の緊急事態宣言で、さらに厳しかったそうですが。

岸本「当初はまん延防止になるのではという認識でしたが、突然の緊急事態宣言の発令でその衝撃は大きかったですね。期間中の結婚式が、半分以下になってしまいましたから。とは言え、前年からいかに利益を出していくのかを重視してきて、ウエディングサロン、飲食店を閉鎖するなど経費を切り詰めていったことで、前期もぎりぎり黒字となりました。」

――新規事業として、テイクアウトもスタートしています。

岸本「結婚式に関連して、半調理の料理を新郎新婦に送るということを行い、昨年の11月にはオンラインショップをスタートすることもできました。【ごちフレ倉敷】のブランドで、倉敷の食材を中心に使って料理を家庭に宅配するオンラインショップです。新郎新婦に送ったところ喜んでもらい、他にもプレゼントをしたいから売ってくれないかという声もあって開始しました。閉鎖した飲食店の調理場を使い、事業再構築補助金を受給して急速冷凍機、真空調理機などを整備。計画としては、初年度で1000万円の売上を目標にしています。」

――ECの開始によって様々な可能性も広がります。

岸本「倉敷のエリア、結婚式場の特性を生かし、家ではなかなか作れない料理を食べられるがコンセプト。フルコースも二人前1 万円で販売しているほか、ハンバーグ、頬肉の煮込みなど解凍して簡単に食べられるメニューも用意しています。子どもの誕生日など、家庭で過ごすちょっとした記念日に楽しんでもらえるようにと。もともと式場、レストランでも、記念日利用が多かったですから。現在はSNSで告知し地元の人たちに利用してもらっていますが、今後はふるさと納税の返礼品としても考えています。これまでも返礼品としてレストラン食事券やウエディングフォトプランを3 年前から出していたため、その実績も含めて対応していきます。オンラインショップは、顧客との接点を増やすための一つと位置付けています。結婚式ではエリア内に限定されますが、エリア外の人にも認知が広まれば、倉敷美観地区に式場を展開していることから観光も含めた結婚式という可能性も出てくることに期待しています。」

――美観地区ならではの結婚式も実施しているそうですが。

岸本「昔の街並みが残っているのですが、街の中を流れている川に浮かぶ船に乗っての結婚式も開催しています。市が運営しているのですが、地元の人の協力も得ながら一体になって実施。翻っては、エリアにも貢献できますから。4 年前には国産ジーンズ発祥の地である児島の繊維メーカーと協業し、デニム地のドレスと、タキシードも開発するなど、地域連携によって魅力を高めています。」

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、1月1・11日新春特大号)