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《Yumi KatsuraのTalk Session》ユミカツラのショーのヘアメイク【桂由美氏×長谷川清美氏】
国内では、ウエディングドレスデザイナーの先駆者としてその名が知れ渡っている桂由美氏。これまで合計22回パリコレに参加し、オートクチュールドレスを中心に数多く発表してきた。オートクチュールデザイナーとしての認知度は、日本以上に海外の方が高い。今回のトークセッションのゲストは、パリコレを始め桂氏の様々なショーでヘアメイクを手がけてきたマリエ(名古屋市中区)の長谷川清美氏。2号にわたってショーの舞台裏を語り合った(前編)。
奥さんの還暦の祝いに
――フォトの注目が高まっている中で、ユミカツラのパリコレでこれまでに発表したオートクチュールコレクションのドレスを活用した新たな取り組みを実施したそうですが。
桂「アニバーサリーフォトに関して、もう一度ウエディングドレスを着て、映画のワンシーンのような写真を残したいという人もいます。ただ私は、ウエディングドレスだけではないと思うのです。そこで私がパリコレで発表したオートクチュールのドレスを着て、写真を撮る企画を考えました。コレクションでも使用したモデルが着た実物であるため、なかなか普通の人の体型には合わないのですが、少なくとも発表した作品がそのまま残っていますので、アニバーサリーで着用してもらう機会を設け、写真を撮ってもらおうと。」
長谷川「その話を聞いて今年の8 月、一番初めに名古屋で開催させてもらいました。私の知り合いのご主人にも企画の話をしたところ、奥様が還暦だからサプライズで貴重な体験をプレゼントしたいと本当に乗り気で(笑)。結果、2 日間で20名を集客しました。事前に好みのオートクチュールのドレスを選んでもらい、それを着て写真を撮影していきました。参加者は40代以上の人がほとんどで、夫妻で参加する人もいれば、一人でという方も。パリコレに出した本物のドレスを着られるのは、なかなかできない貴重な体験ですから、参加者は自分のドレス姿に本当に喜んでいました。」
桂「まずは名古屋で、その後10月には東京でも開催しました。非常に反響がいいので、今後は神戸でもと思っています。神戸の場合は、新しくできた【神戸ポートミュージアム アトリウム】内にグループ会社が運営するブライダルデスクも展開していて、水族館の素敵な背景でのウエディングフォトにも対応しています。オートクチュールについても、そのロケーションを活かした撮影によってさらに魅力も高まるはずです。」
メイクもモデル風に
――提供したドレスは、パリコレに出したオートクチュールの本物ですよね。還暦の方の体型でも着られるというのはスゴイですね。
長谷川「事前にドレスの後ろを少し開けておいてもらうなどして、撮影時にフィッティングで合わせていきました。」
桂「結婚式本番だと難しいのですが、写真であればカバーすることもできます(笑)。」
長谷川「事前に好みのものを2 、3 点ピックアップしてもらいましたが、実際にその場でドレスを見て、別のものに変えたいという人もいました。ご主人が桂先生のオートクチュールを見て感激し、奥様に着せるのは“これだ!”と一目ぼれしてしまうなど(笑)。ヘアメイクと撮影合わせて90分~ 2 時間で、参加者は本当に感動して帰っていったのが印象的です。」
桂「パリコレのドレスを着るというのは、それだけでステータスだと思います。特に地方であれば、こうした機会も非常にいいのではと感じています。」
長谷川「料金は一人16万円でしたから、もう少し高く設定しても良かったのではとも思っています(笑)。コロナによる緊急事態宣言の影響もあって、1 日最大で10名にしたのですが、本来であればもっと希望者も集まっていたでしょう。」
――オートクチュールのドレスで参加者の年齢層も高いということでしたが、ヘアメイクは普通の花嫁とは異なる感じの仕上げなのでしょうか。
長谷川「私も実際にパリコレのバックステージに行っていますので、ユミカツラのスタッフと一緒にヘアスタイル、メイクなどを参加者にプレゼンしていきました。花嫁風のナチュラルテイストではなく、オートクチュールに合わせたパリコレに近い仕上がりですね。」
桂「ポイントは、パリコレのモデルになったような体験をしてもらうことですから。」
長谷川「そもそも、本人にどのようなヘアメイクがいいですかという希望を聞いても分からないはず。オートクチュールを着ることも初めてでしょうし、パリコレを現地で見た経験もないわけですから。だからこそ、こちらからプロとして提案することが大切でした。名古屋の開催ではカメラマンを私の友人のプロフォトグラファーに務めてもらいましたが、ポージングに関してもパリコレを意識してお願いしました。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、12月1日号)

