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キーマンに聞く

《輝く女性支配人 VOL.25》先々まで続く関係性にしていく 新規から施行までの一貫制で感じた想い【ホテルニューオータニ幕張 宴会予約課婚礼支配人 植原美紗子さん】
新卒でニュー・オータニに入社し、婚礼一筋でキャリアを築いてきた植原美紗子さん。東京での勤務ののち異動を経て、現在はホテルニューオータニ幕張の宴会予約課婚礼支配人として活躍している。格式のある老舗ホテルだからこそカップルの期待値も高く、料理などに関しても、若手当時から自分の口でしっかりその価値を語れるようにしてきた。キャリアの浅かった頃、頼りにしていたのは頼もしい先輩たち。現在は婚礼支配人として、若手を支える存在となっている。
従兄の結婚式での印象
「高校生の頃に従兄の結婚式に参列。お開きの際、新郎新婦、そして担当プランナーの雰囲気がとてもよく、その印象は強く残っていました。『幸せな時間を創り、感謝される仕事っていいな』と高校生ながらに感じ、新卒でニュー・オータニに入社、希望通り婚礼部に配属となりました。」
「歴史あるホテルですので、カップルの年齢層は30代を中心に、40代というケースも。当時は新郎新婦に加えて、親御様も打合せに加わることがありました。キャリアの浅かった頃はビジネスマナーや一般常識に不安を感じ、積極的にビジネス本などは読むようにしました。とはいえ人の介在するサービスですので、ビジネスライク過ぎると、冷たい印象にもなりかねない。先輩がどんな風にメールを返信しているのか参考に見させてもらうなどして、ビジネスマナーを守りつつも、人としての温かみも感じられるような、ちょうどいい〝塩梅〞を目指していきました。現場で活躍する先輩たちの存在は、本当に頼もしかったですね。分からないことはすぐに相談し、時間があれば色々教えてもらうようにしていました。」
料理を語れるようにする
「料理に期待するカップルも多く、『植原さんの考えるこの料理のポイントは何ですか?』と聞かれることも多々ありました。新メニュー提供の際は、料理長自らスタッフに対しメニューの説明などをしてくれるのですが、それをそのままカップルに伝えるだけでは、食材の説明になってしまう。食材の良さなどは伝えつつ、ゲストのテーブルに運ばれた時、どんな風に提供されてどの部分を喜んでもらえるのか。自分の口から、そこまで伝えられるようにしていました。成約者を対象にした賞味会の際に、『オススメしてくれた料理、植原さんの言うとおり美味しかったです』と伝えてくれるカップルもいて、自分の言葉がきちんと届いていたことを確認できて嬉しかったですね。」
「ホテルニューオータニ(東京)は新規から施行まで一貫制を採用。入社直後は比較的好調にスタートした新規でしたが、施行も始まると両立の難しさを実感しました。一貫性をなぜ採用しているかを立ち止まって考えた時、目の前のカップルの新規接客を私が担当するのは、〝偶然〞のご縁ということに気付きました。『私の案内を機に、ニューオータニを好きになってもらいたい。たくさんの思い出をこのホテルで作ってほしい。先々までお付き合いできる関係性を構築したい』と、一貫制だからこその価値を考えられるようになり、そこからは新規に出る際の意識も変わり、成約率も向上していきました。」
頼られるやりがい
「ホテルニューオータニ(東京)は人数も多かったので、複数のグループに分けて先輩が若手をサポートする体制を取っていました。グループリーダーを務めた際に感じたのは、後輩から頼られるやりがい。後輩の担当していたとあるカップルからは『こんな演出を入れたい』という希望があった一方で、ゲストの立場も踏まえて俯瞰して捉えた際、少し悩みも生じました。一緒に代替案を考え、後輩からカップルに提案したところ、『植原さんと考えたアイデアを気に入ってもらえました!』と伝えてきてくれました。若手だった当時の私が先輩を頼りにしていたように、色々な感情を共有してもらえるのは、リーダーになったからこそのやりがいだと感じました。」
「幕張への異動と同時に婚礼支配人を打診され、『私にできるのか』と不安を感じたものの、東京で培ってきたことを活かせればと、挑戦を決意。現在は少し年齢の離れた若手が、のびのびと活躍できる環境を用意することを重要視しています。メンバー一人ひとりの個性を知るために、積極的にお昼を一緒に食べ、息抜きには何をしているのかなど、人となりを知るように努めています。」
「新規来館のカップルの中には、『以前利用したレストランがすごく良かったので』といった声も聞かれています。今後は他部署とのかかわりをもっと深めて、ホテル全体の活性化に貢献できる存在になっていきたいですね。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、1月21日号)

