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キーマンに聞く

《輝く女性支配人 VOL.14》相手の意見をまず聞く姿勢【桜鶴苑 支配人 梶原 友香子さん】
桜鶴苑(京都市左京区)の支配人・梶原友香子さんは保育士を目指していたものの、ウエディングプランナーという職業を知り、一気に進路を変更した。新卒で入社したホテルではサービスを経て婚礼に異動。一度は事務職に転職するものの「私には合わない」と気づき、周りからの声掛けもあってブライダルへの再挑戦を決めた。現在は改装も完了した桜鶴苑で、仲間と切磋琢磨しながら目標に向かって進む日々だ。若手時代の苦い思い出、キャリアアップの考えなど話を聞いた。
新卒でホテルに入社
「もともと保育の道に進もうと思っていましたが、高校3年生の時にウエディングプランナーという職業を知りました。調べてみると、スーツ姿でインカムを使いこなすカッコイイ女性がヒット。憧れは一気に膨らみ、ブライダル系の専門学校に進むことを決意しました。新卒で入ったホテルは、サービス課への配属。学生時代配膳のアルバイトをしていたものの、言葉遣いはもちろん常連顧客の名前、アレルギー情報を覚えるなど、特にフレンチレストランでの勤務は学びの日々でした。その後当時の総支配人から婚礼予約課への異動を打診されましたが、同期もいない部署ということもあって、新しい環境に飛び込む不安も大きかったのを覚えています。一方、『このチャンスを逃すと後悔する』と感じ、周りの後押しもあって、挑戦することを決意しました。」
「婚礼に異動後は、どん底の気分を味わうことも少なくありませんでした。新規から打合せの一貫制だったため、成約を取れなければ次にも進めない。当初は、『先輩から教えてもらったことを実践できれば成約は取れる』と思っていたものの、カップルのニーズを汲み取ってフレキシブルな提案が求められますから、一筋縄ではいかない現実に直面しました。辛い気持ちを支えてくれたのは、他部署で働く同期の仲間。また、系列ホテルの集合研修の機会も、私を大きく成長させてくれました。ホテルの中では先輩に囲まれている環境でしたが、その研修には同年代で活躍する若手の姿も。『若いからしょうがない』という考えは許されないんだと気付く機会にもなり、新規に多く出させてもらうことで経験を重ね、成約も取れるようになっていきました。」
苦手だった和婚に挑戦
「『他の業界も見てみたい』との想いもあって、2018年にはホテルを退職し事務職に従事。これがどうにも私には合わなかったようで、眠気と戦う日々でした(笑)。ちょうどその時、前職でお世話になった方から『ブライダルに戻ってこい!』と声を掛けてもらえたこともあって、1年経たずしてブライダルへの復帰を決意。転職先の業務は京都での和婚プロデュースでしたが、ホテル勤務時代も神社の外式はどちらかというと〝苦手〞でした。神社の仕組みなど当時はそこまで理解できていなかったこともあって、今回の転職は経験者の一方、知識はほぼない状態。提携神社を1ヵ所ずつ回り、パンフレットの余白が埋まるほどのメモを書き込み勉強する日々がスタートしました。仕事も慣れてきたタイミングで、2020年にはコロナの波が到来。何かしなければとの想いから提携神社や料亭にアポを取って、自転車で巡りながらYouTubeの動画撮影に着手しました。宮司の方からはパンフレットには載ってない歴史や詳細部分の話を聞けるなど、苦しい中でも私自身プラスになったことも多くありました。」
施設の知名度を上げていく
「その後は現在勤務する桜鶴苑に異動。女性として今後ライフスタイルの変化があることも想定し、現場業務だけではなく、中長期的に働ける支配人の一歩手前のポジションまではキャリアアップをしたいと考えていました。会社からの後押しもあって昨年から支配人に就任しましたが、難しさを感じることも多くあります。これまでは私の努力がそのまま自身の成果になったわけですが、現在はメンバー一人ひとりの努力が、私の成果でもありますから。大切にしていることは、仲間の話をまず聞く姿勢。以前は自分の意見を先に述べてしまう癖もありましたが、その場合特に若手などは『そうですね』とYESしか言えなくなってしまう。顧客に対してもメンバーに対しても、まずは意見を聞くことを心掛けています。先日施設リニューアルも完了し、数字の部分では目標がさらに高くなりました。ゴールをクリアするというプレッシャーもありますし、近隣の競合他社と比較すると、まだまだ当施設の知名度は低いのではと。試行錯誤しながらですが、3月からはアフタヌーンティーも開始予定。様々な取り組みを通じて、メンバーと一歩ずつ施設を成長させていきたいと思います。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、2月21日号)

