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キーマンに聞く

《輝く女性支配人 VOL.7》成果を出してくれるのはメンバー 個性豊かな仲間がチームの成長に繋がる【テイクアンドギヴ・ニーズ 麻布迎賓館 支配人金井富美さん】
調理師学校出身で、ソムリエ資格も所有。サービスの世界に足を踏み入れたことをキッカケに、「“濃い”接客をしたい」とウエディング業界への転職を決意したのは、テイクアンドギヴ・ニーズ(東京都品川区)の麻布迎賓館支配人・金井富美さんだ。常に勉強熱心なその姿勢の裏には、「カップルとゲストのために、いいパーティーを創りたい」という強い気持ちがあった。T&Gの中でも屈指の人気施設・麻布店を牽引する、金井さんのこれまでのキャリア、考えに迫る。
「調理師学校出身ということもあり、新卒時はレストランの調理職を志望していました。採用の面接官から『サービス現場を知ることで、調理により磨きがかかる』と言われたため、サービススタッフとして就職を決意。いざ仕事を始めてみると、顧客と接することにやりがいを感じるようになりました。一方、そのレストランの主な顧客層は40〜50代。当時私はまだ20代前半だったため、会話のキッカケを掴めないこともありました。より良いサービスのためには何をすべきかと考え、ソムリエの資格取得にも挑戦。無事資格は取れたものの、『もっと〝濃い〞接客をしたい』という気持ちが強くなり、ウエディング業界への転職を考えるようになりました。ソムリエ資格もそうですが、『お客様のために』と突き進める気持ちは、私の強みの1つかもしれません。」
「転職先の式場は分業制で、打合せ担当として配属。やりがいは感じていたものの、やはりトータルでカップルをサポートしたいという想いは強く、イメージしていた仕事像と少しずつギャップが出始めました。もともとブライダルのビジネススクールに通っていた時T&Gの存在を知っていて、一貫制に魅力を感じ、3年ほどのキャリアを重ねた後にT&Gに中途入社。もともと打合せの経験はあったとはいえ、やはり接客の仕方に各社違いはありますから、当初は戸惑いも感じました。前職は司会者が進行を決めるケースも多く、プランナーはどちらかというと必要なアイテムをカップルと一緒に決めていく流れ。自身でパーティーを組み立てていくとなった際に、経験者の中途採用と言いながらも、自身の未熟さに悔しい思いをしたことを覚えています。特に分業制の場合は、打合せと並行して新規接客にも出る必要がありますから、そのバランスの取り方に難しさを感じました。」
エンドロールからヒントを
「『もっとできるようになりたい、変わりたい』との想いから、先輩たちのパーティーを見て、他スタッフとも意見交換。社内研修も受けましたし、パーティーの素晴らしさが詰まった当社のエンドロールもたくさん見て、アイデアを吸収するようにしました。そうして得た〝引き出し〞をプランニングに活かしてみたことで、式当日にカップル、ゲストが喜んでくれる。シンプルですが、このライブ感にやりがいを感じるようになりました。そのためには徹底した打合せは必要不可欠。新規も含めてカップルとの時間を重ねるからこそ、信頼関係が構築されると、改めて実感しました。」
「また、入社から3〜4年目の頃にはカップルとの接し方などで悩むこともゼロではありませんでした。そんな時、背中を押してくれたのは仲間の存在。同じようにスランプに陥っていた後輩もいましたが、若手を励ますと同時にその言葉を自分にも言い聞かせるように。また、この仕事に熱い想いを持つ先輩の背中からは、やりがいを再確認させてもらうなど。私への期待を語ってくれた支配人の存在も大きく、自信を取り戻すことができました。」
各店舗の持つ〝色〞の違い
「入社当初はまだまだ女性支配人は少なく、私自身もキャリアをそこまで明確には描いていませんでしたが、チーフになり、チーム全体を見る仕事の面白さを実感。支配人として活躍する女性の先輩と話したことも、キャリアアップのキッカケの1つでした。現在は麻布迎賓館で支配人を務めていますが、複数店舗を経験したからこそ、施設によってそれぞれカラーに違いのあることも見えてきました。例えば目標を明確にして得意分野を伸ばすことにフォーカスした方がいいメンバーもいれば、苦手な部分を少なくしてより素晴らしい接客を目指したいという仲間もいます。支配人というチームを創り上げるポジションですが、やはり現場で成果を出してくれるのはメンバー達。それぞれの個性を掛け合わせて、強いチームにしていくことに、今はやりがいを感じます。麻布という立地上期待値の高い施設ですが、メンバーと一緒に力を合わせ、カップルとゲストの心に残る結婚式の提供に、さらに磨きをかけていきたいですね。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、7月21日号)

