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《転職相談から読み解く》企業のエンゲージメント向上策【TIPLOG CAREER 代表取締役 高津守氏】

《転職相談から読み解く》企業のエンゲージメント向上策【TIPLOG CAREER 代表取締役 高津守氏】

お悩み Case.3 42歳(女性)ウエディングプランナーさんからの転職相談

【面談の質に問題はないか?契約社員か正社員になれると聞いていたのに・・・】

 

 東京都内のゲストハウスで、契約社員としてウエディングプランナー業務を担当している42歳の女性のケースです。これまでに数社でプランナーの経験があるベテランの方。出産子育て時期でブランクもありましたが、お子様も手が離れ仕事に集中できる環境でした。3年ほど前に転職し現在のゲストハウスに契約社員として入社。入社時の説明では1年で契約社員から正社員になれるとのことでしたが、3年経った今も契約社員のまま。幾度と上司と面談を繰り返して来たが結局正社員になれないまま、時は過ぎて行きました。これも一つの要因となり転職を決意されたそうです。

このケースを元に、企業の課題を紐解いてみたいと思う。
まず着目したいポイントは、採用時のコミュニケーションについて。契約社員からの採用は現在でも少ない話ではないが、今回のケースで課題と思われるポイントは契約社員から正社員になるためのプロセスの説明がしっかりなされていないこと。恐らく説明以前に、契約社員から正社員になる為に必要なプロセスが仕組みとして設計されていない可能性も考えられる。
採用の入口が雑になっている企業はまだまだ多い。コロナ禍前、特に人手不足、プランナーが足らずに猫の手も借りたい状況にあった時、とにかく経験者を採用する流れがあった。本来はその入口で企業理念、ビジョン、風土、評価制度などしっかりと説明する必要があり、それがなければ早急に作ることも必要だ。

 

続いて、採用後の定着につながる仕組みの運用について。このケースを読んだ人の中には、上長との面談がなかったのではと思ったでしょう?私も初め、面談の仕組みがないのではないかと思っていた。ところが、定期的な面談は行われていたという。その面談の際にこのプランナーは、上長に対して正社員での雇用について質問をしていた。ここで大きな課題点として、仕組みはあるが運用仕切れていないという面が見えてくる。

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、6月21日号)