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《新春 Top Interview》成長実感に合わせた給与【テイクアンドギヴ・ニーズ 代表取締役社長 岩瀬 賢治氏】

《新春 Top Interview》成長実感に合わせた給与【テイクアンドギヴ・ニーズ 代表取締役社長 岩瀬 賢治氏】

昨年11月に発表した半期決算において、売上はコロナ揺り戻し特需であった前年を上回り、今期計画比でも順調に推移しているテイクアンドギヴ・ニーズ(東京都品川区・以下T&G)。代表取締役社長の岩瀬賢治氏は、コロナの厳しい状況下でも給与のベースアップを実行するなど、積極的に人事制度を改革してきた。恒常的な人材不足が大きな課題となっているブライダル業界にあって、人材採用・定着などの対応こそ未来へ繋げていく投資でもある。

 

8月以降前年比アップ

――昨年11月に発表した半期決算を見てみると、4 月からの前半は集客面でやや苦戦した印象です。

岩瀬「逆に言うと、集客以外は色々なことが順調に進んでいるという認識です。ウエディング事業は22年、23年と計画を大幅に上回る業績結果となり、コロナ禍では控えざるを得なかった店舗リニューアルなど、期末に向けた追加投資を進めることも出来ました。ホテル事業、人材施策に関してもうまくいっているという実感はあります。集客に関しては、2 月にゼクシィのプランが変わり、この時点で追加投資をしたものの、4 月に入って通常に戻したところ、なかなか集客は伸びませんでした。これまで通りに出稿していても思ったような効果を得られなかったため、やはり追加投資をしなければと8 月末から出稿量も増やしていきました。この半年の集客状況を振り返ると、結局は投資をしなければユーザーにリーチはできないとよく分かりました。追加投資をしたことで、9月発売、10月発売号の問合せ数は前年100%を超えるようになってきています。反省という意味でいくと、ゼクシィのプラン変更の影響を見定める時間が必要だったこともあって、経営としての判断が少し遅かったという点はありますね。」

 

――ゼクシィのプラン変更に対して、どのような影響があるのか様子見をしなければならないという面もあったかと。

岩瀬「どの地域でどれぐらいのプランで出稿すると目標としている問合せ数になるのかという指標はあるものの、全国に60ヵ所展開している当社ではエリア毎に精緻な分析は難しいのも事実。ただ、現在はグロスで100%を超えてきたので、しばらくは現在の出稿量を続けていくしかないという考えです。つまり、ある程度広告費負担は増えるでしょう。それでも投資をした分、問合せ数が結果として増えていくのも事実であり、本意ではなくてもやはり投資せざるを得ないのだろうと。」

 

――昨年はHP、企業メッセージを変更するなど、リブランドも進めてきました。

岩瀬「そういうことを意識して進めているウエディングの企業は少ないからこそ、今この段階から他のやっていないことにこだわることで3 年後、もしかすると10年後に何か価値が生まれるかもしれません。まずは、きちんとブランドを作るための活動を始めることが大切だと、スタートしました。もちろんリブランドによって、すぐに集客面などに大きな成果を生み出しているわけではないのですが、例えば実際にユーザーへ商品を提供する式場として、何をしなければいけないかというやり取りが自然と出てくるのはいいことだと思っています。」

 

――昨年は、人材不足によって施行クオリティの課題がクローズアップされました。特にサービススタッフ不足は深刻で、当日の対応力が大きく落ち込んでいる会場も増えています。T&Gはどのような仕組みになっているのでしょうか。

岩瀬「まずサービスのアルバイトは自社雇用で、現在2800人を抱えています。年度末になると最近話題になっている103万円の壁の問題から、シフトに入れなくなってくるスタッフもいますから、それを見越して多くの人たちを登録しておかなければなりません。またアルバイトであっても、不足をカバーするために店舗間でのヘルプを行っています。仮に埼玉で欠員が出そうになれば、会社負担で東京からヘルプに行ってもらう。極端に言うと、広島の欠員に対しまずは神戸から岡山にヘルプを送り、さらに岡山から広島へといった対応も。サービス人員とキッチンスタッフに関しては、不足をカバーするために毎週行っているヘルプ対応のコントロールが本当に重要です。もちろん交通費はかかりますが、クオリティの担保を重視すればこそ、仮に欠員の出そうな場合にスキマバイトに依頼するというのも違いますから。10年以上前は配膳会社に依頼していた時期はあったものの、いい結婚式にしていくためには自社雇用でなければ無理だという判断から全て切り変えた経緯もあって、それならばアルバイトでもヘルプできちんと対応しています。」

 

――アルバイトスタッフの確保も年々厳しくなっています。

岩瀬「卒業する4 年生の子たちにリファラルをお願いするほか、1 年生が落ち着いた時期の5 月、さらに103万円の壁でシフトに入れなくなることを想定して、秋シーズンを控えた9 月、10月に大きく採用しています。仕事は土日のみのため、その分他より高い時給を出すようにもしています。例えば他の会場や飲食店などでは1150円平均に対し、当社では1400円〜1500円の時給で募集。大手企業だから高い時給を出せますねとよく言われますが、この点について思うのは、大手だから云々ということではなく、単純に1400円超にする覚悟の問題かと。1 日フルで入ってもらって8 時間、サービス10人分のコストはどうしても必要なわけです。何を大切にするのかという視点から考えれば、高くするのは当たり前でその覚悟を持てるかどうか。本当に人員が必要であれば、サービス料を2 %上げて、サービスしてくれているスタッフたちの人件費に回すと説明すればいいだけではと思います。」

 

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、1月1日・11日号)

 

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