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[新春 Special Interview]Wドレス選びは失敗するもの【ブラス 代表取締役社長 河合達明氏】

[新春 Special Interview]Wドレス選びは失敗するもの【ブラス 代表取締役社長 河合達明氏】

新規接客から当日施行までの一貫制。徹底して現場重視にこだわるブラス(名古屋市西区)の河合達明社長は、オシャレな花嫁が残念なドレス姿で結婚式に出ることに憤りを感じていた。そこで始めたのが、ドレスショップの展開だ。一生に一度のドレスだからこそ失敗するもの。失敗しないための選択肢であり、現場目線でコーディネートを高めている。

――2012年、ドレスショップ「ビードレッセ」を名古屋にオープンし、昨年は浜松に2 号店も出店しました。ブラスにとって、このショップをどのように位置付けていますか。
河合「まず大切なのは、結婚式に関連した膨大な量の様々なアイテムについて、全てを顧客にどうしますか?と聞いていくだけではただの手配だということです。結婚式のトータルの流れの中で本当に必要なものをオススメするのがプランナーの役割であり、どちらでもいいものにはそこまで力を注ぐ必要がありません。例えばプチギフトは、どこで買ってもそう変わりはない。カップルにとって結婚式は初めての経験であり、どう決めていいのかも分からないですから、わざわざ全ての商品について考えてもらい、迷わせる必要はありません。それよりも、いかにいい結婚式をするかの部分にもっと迷ってもらう。それこそプチギフトはこんなものがいいですよと簡単におススメし、重要な部分に力を注ぐべきです。」
河合「その点、ドレスは最も重要であり、かつ非常に難しいものです。しかもプランナーの領域からは離れます。ドレスコーディネーターというプロの下でしっかりと対応してもらわなければ、満足感は生まれません。一方で、ドレスについては相当大きな問題があると以前から感じていました。その問題を少しでも解消できる選択肢になるのが、当社のドレスショップだと位置付けています。内製化とは意味が異なります。」
――河合社長が考えるドレスについての問題とは。
河合「ドレスは洋服と一緒で、多種多様。そもそも洋服を買う時も、失敗しますよね。失敗して、自分の好みや似合う服を少しずつ覚えていく。それを考えると、一生に一回のウエディングドレスは、経験も何もないからこそ失敗するのが当たり前で、非常に難しい買い物なわけです。この基本に立ち返ると、問題が見えてきます。セルが一般的なニューヨーク、ロンドン、パリには路面店がずらりと並び、最高級のオートクチュールから安い店まであります。そこから運命の1着を選んでいきます。ところが日本はレンタル文化のため、顧客の選択肢が圧倒的に少ない。店も少ないから選べないわけです。当社のドレスショップの展開がカップルに選択の幅を広げてもらうためというのは、そこに理由があります。」
――展開するドレスショップで大切にしていることは何ですか。
河合「ドレスは失敗するからこそ、プロのコーディネーターの力がものすごく重要。トータルのコーディネートを踏まえた上で、アドバイスができるかどうか。例えば、ブラスの結婚式では、暖かい時期にはガーデンを歩きます。だからこそ、このサイズでは合わない、サイズがピッタリでないとダメといったことをしっかり伝えられるか。選択肢を広げるのはもちろんのこと、ただ決めてもらうという意識ではなく、しっかりと提案していくことを大切にしていきます。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、1月1・11日新春特大号)