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![[新春 Special Interview]6バンケで年間930組【パレスホテル東京 常務取締役総支配人 渡部勝氏】](https://bridalnews.co.jp/wp-content/uploads/2019/01/8f1ead32ff930312bd1de870f3122c06-e1547646810302-220x330.jpg)
[新春 Special Interview]6バンケで年間930組【パレスホテル東京 常務取締役総支配人 渡部勝氏】
オープン7年が経過したパレスホテル東京(東京都千代田区)。今なおその人気は不動のものであり、年間組数も900組を超えている。激戦の丸の内エリアで、人気を支えているのは、明確なブランディングとブランド管理である。ウエディングをどのように位置づけ展開しているのか、同ホテルの常務取締役 総支配人の渡部勝氏に聞いた。
――オープンから7 年が過ぎましたが、ホテル全体の業績も好調とのことですが。
渡部「昨年11月に、7 回目の正月を迎えることが出来ました。2013年から景気が上向き、インバウンドも右肩上がりに伸びているなど外部環境の影響は大きいです。いいタイミングでオープンが出来、その波にも乗れました。最近は、都内にも高単価の新しいラグジュアリー系ホテルが増えています。ただ宿泊主体型が多い中で、バンケット、レストラン、宿泊に対応するフルサービスのホテルとして、地域のランドマークを目指していきます。しっかりとした施設を持っていることで、使いやすいと評価もされています。」
渡部「当社は12月決算ですが、2018年度も前期と同程度で推移しています。ホテル事業全体で160億円。開業時は100億を目指そうと言っていましたが、それを考えると計画以上です。部門毎では、宿泊が50億円、宴会で70億円、レストランが40億円です。中華と寿司店はテナントであり、その売り上げを含めれば全体で170億円程度になります。宿泊については2017年のADRが5 万2000円、2018年は5 万6000円程度で着地の見込みです。当初は3 万5000円を目指していました。稼働も83%を確保できる見込みです。次のステージとしてはADR 6 万円を目標としています。今後は、いかに価格に見合ったサービスを提供できるか。この値段でも充分満足できるというクオリティを提供できるか。他のホテルもさらに出店してくるため、値段を上げていくよりも、いかに質を高めていけるかにしっかりと対応していきます。」
――ホテル全体もそうですが、ウエディングも高い水準を維持しています。
渡部「2017年が930組で、昨年もほぼ同数となりました。当ホテルは1 チャペル1神殿6 バンケットなので、一日最大でも11組の対応です。これ以上列席者数を増やして単価を上げていくには限界があります。さらにこの先は競争も厳しくなっていくと見ています。特に丸の内エリアの厳しい競争の中で、今後はどのように差別化するかに力を入れていきます。知恵も使うことで、ステージを上げられるでしょうから。」
渡部「その一環として、昨年9 月からは新しいパンフレットを作成しました。これまではロイヤルスタンダードというものを使っていましたが、今回は新しいコンセプト【グレイスレゾナンス】に変更し、モデルも変えて発信しています。これまでは【パレスホテルの結婚式】で提案してきましたが、新しいコンセプトでは、文字通り顧客に共鳴、共感してもらうことを重視しています。結婚式を売るのではなく、結婚というライフスタイルを販売していくという考えです。また、来館者に見てもらうブランドブックも作成しました。これは、ウエディングというよりも、ホテル全体をどう分かってもらうかをより意識したもの。パレスホテル東京の認知が上がり、ブランドとして確立されてきたため、まずはホテル全体の良さを知ってもらう。好きになってもらい憧れてもらうことで、その結果ブランドに共鳴、共感してもらいウエディングもパレスでという選択に導いていきます。パレスホテルの世界観に共鳴共感してくれた人にウエディングをしてもらえれば、当然その先も宿泊してくれる、レストランを利用してくれることもあるでしょう。結婚式を販売するのではなく、ホテルブランドを伝えていくという一歩先の仕掛けです。」
――ブランドに共鳴共感してもらうというのは、これまでブライダルに欠けていたことですが、今後はそこの勝負になるのではないかと見ています。そのためにも、ホテルとしてのブランドの明確化も大切ですね。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、1月1・11日新春特大号)

