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キーマンに聞く

連載9≪ヒト売り時代のセールス講座≫司会は当日クオリティを左右する「影のヒーロー」【VIVACE st 代表 衣川 雅代氏】
自分の主催するパーティー・イベントなどでプロの司会を頼んだことのある新郎新婦は少ないからこそ、その必要性をキチンと説明しておくプロセスが大切です。新規で進行の話をする際に、司会に触れているプランナーはどれだけいるでしょうか。見積りに記載する以上、司会の話は不可欠です。
打合せの場面では、価値を明確に感じさせていきます。例えば司会打合せに臨む新郎新婦に対し、 “キラキラワード”を含んだトークを入れて、「プロの司会を雇う」という高揚感を提供します。キーワードとしては、「司会者は2 時間半の人生の生中継を演出してくれる、空気の演出者」であり、こういった表現をすると新郎新婦は価値を感じてくれます。
披露宴の2 時間半は単なる飲み会とは異なり、2人の人生を凝縮した生放送。その生中継をするナレーターという役割であり、さらに声のプロというだけではなく空気そのものを作る職人でもあります。それぞれの会場でよく入っている司会者はいるでしょうから、プランナーは施行を観察しながら、Aさんは「盛り上げる天才」、Bさんは「どんな雰囲気にも合わせて声の調子を変えられる職人」と説明すれば、新郎新婦も打合せが楽しみになります。
2 つ目のポイントは、司会は新郎新婦の代弁者であることを説明しておきます。2 人の人柄やパーティースタイルに合わせて、今日の過ごし方を2 人が入場する前にゲストに伝えてくれます。つまり2 人の実現したいパーティーは、司会者の力もあって最大限に作られていくわけで、 “最高の代弁者”という価値を料金の根拠として伝えます。
3 つ目として、私は司会を“影のヒーロー”と考えています。結婚式当日には、様々なトラブルやハプニングが発生します。プランナーやキャプテンの判断と共に、声を使ってゲストに気づかせる、まとめる、安心させるという役割は他には存在しません。
例えば主賓の挨拶が予定より延びた、小さな子どもがバージンロードを歩かない、食事のペースが遅くて間が空いてしまうなど。それをゲストに気づかれないように方向修正していくのが、パーティーのクオリティを左右する大事な要素です。これはその式場に慣れている司会者だからこそ対応できるもので、他のセクションとの連携を取りながら速やかにナレーションでカバーしていきます。
新郎新婦に心配をさせないようにしつつ、「例えばこういうことがあったときに、こういうふうに対処してくれるから、安心して身も心も委ねてください」と説明をします。以上3 つのポイントをキチンと伝えていれば、2 人にもどんな人なのか会いたいと期待感が高まっていきます。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、12月1日号)

