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連載5〔Web集客入門〕集客シェア3:3:3のバランス【賑屋 ブライダル事業部部長 大前友美氏】

連載5〔Web集客入門〕集客シェア3:3:3のバランス【賑屋 ブライダル事業部部長 大前友美氏】

 前回はネット集客のみで、集客が倍増した会場の事例を紹介しました。ではどのように進めていったのか。
 最近は多くの会場から、公式サイトで予約を増やしたいといった問合せも増えています。何のために増やしたいのかを尋ねると、業界全体で公式ページが大事という機運になっているからなど、その答えが明確でないケースが多いのも実情です。

まず公式HP集客のメリットとは、経由した人の成約率が高いことがあります。私が見てきた会場全てでそれ以外の媒体経由と比較しても、5%程度は変わってきます。次に予算が抑えられるため、全体の広告費を削りやすくなるという面があります。3点目が、リスティングやリターゲティングなど、コントロールが容易で、融通が利きます。ゼクシィであれば、1か月、2か月後の掲載となりますが、WEBに関しては、20万円をかけて即日配信が出来ます。4点目は、外的影響に振り回されないということ。これはエージェントでありがちなのですが、カウンター自体の顧客が減少、スタッフの人事異動で送客が減ったなどの影響で集客が減ることがあります。こうした影響がないのも、公式HP集客のメリットです。

 

では、公式HPの集客を増やすという考えについて、具体的にどの程度を目安にしていくべきか。3: 3: 3 という数字が、集客シェア面でバランスがいいとアドバイスしています。公式HPが3割、ゼクシィネットなどのポータルサイト予約が3割、エージェントが3割で、残りの1 割は紹介等のその他。このバランスが、最も予算に対するパフォーマンスがいい。公式HPの強化を図っている会場は、この最適なバランスに近づいていますが、だからこそ着手していないところとの差が生じてきます。注力していない会場では、実際に10%程度に過ぎないということも多く、それでは常に多額の広告予算をかけなければならないという状態になります。このバランスを意識しておくことで、HP集客の目指すべき数値が明確になり、そのためにどこまで追いかければいいのかが分かるようになります。

 

公式HPの集客を高めていくために、まずはリニューアルすべきというケースが多いです。例えば、ゼクシィネット、ウエディングパークなどのポータルサイトは、写真をたくさん掲載できるようになっています。ところが公式HPを見ると圧倒的に写真が少ない。特典についても、ポータルサイトに比べて、それほど載っていないなど。本来公式HPは、会場にとって顔でもあるわけです。どんなポータルサイトよりも情報量、質を充実させていくのは大切。旅行を予約する際に、ポータルサイトを見てこのホテルにしようと思ったものの、公式HPを見てがっかりした経験もあるかと思います。ウエディング会場についても、こうしたことにならないよう、一番作り込んでいないといけないわけです。

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、11月11日号)