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キーマンに聞く

連載4《キッズフォトの成功事例》優秀なプランナーに新たな活躍の場を ママ目線だからこその魅力的な写真も【アケボノスタジオ 伊藤 彰氏】
当社では式場の遊休スペースや空き時間を活用し、キッズフォトを受注する改装&コンサルサービスを展開しています。今号の連載では、このサービスの開発に至った経緯と、人材活用のメリットなどを改めてお話ししていきたいと思います。
もともと当社は香川で2 つの式場を運営しており、そのうちの1 つが、三豊市に位置する『Chainon(シェノン)』。チャペルは山側、バンケットは海に面している立地を活かし、それぞれの雰囲気に合うような施設デザインを特徴とし、現在は年間約100件をコンスタントに受注しています。
式場を活用したキッズフォトサービスの企画の背景は、コロナ禍まで遡ります。全国的に結婚式が延期・中止となっていた当時、施設を活かすこと、そして優秀なプランナーに活躍してもらえる機会を創出することを目的に、式場をスタジオとして活用するための検討を開始。もともと当社は撮影事業からスタートしたを会社で、フォトグラファーも在籍はしていましたが、このサービスにおける撮影はプランナーに担ってもらおうと考えました。その理由として、顧客満足度に繋がる高いサービス力を持っていること、立地にマッチする空間デザインは背景として強みになること。加えて、ミラーレスなど一眼レフカメラの品質自体が向上していることもあり、きちんと撮影ノウハウを伝えられれば、プランナーの新たな活躍の場を用意できると感じたのです。
現在他社に向けたコンサルサービスも少しずつ事例が増えており、改装と合わせてフォトスタジオ機能を設けることも提案しています。当社の事例のように撮影はプランナーが担うため、新たに採用コストもかかりませんし、例えば子どものいるプランナーであれば、ママ目線で撮るキッズフォトは魅力あるものになるはずです。
リニューアルのみを希望し当社に問合せが来るケースもありますが、今後婚礼1 本だけで勝負していくのはリスクもあると感じます。空間を活かした撮影事業もあわせて検討し、会社にとって第2 の柱を作っていくことをオススメします。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、4月21日号)