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連載28〔最新ブライダルマーケティング術〕ビジネスプロフィールの情報整備で効果【アンドディファレンス 代表取締役社長/CEO 秋山弘毅氏】

連載28〔最新ブライダルマーケティング術〕ビジネスプロフィールの情報整備で効果【アンドディファレンス 代表取締役社長/CEO 秋山弘毅氏】

 近年、「地域名+結婚式場」と検索した際、表示される順序は広告→MEO対策のビジネス情報→ SEO対策によるホームページという構造が主流となっています。ユーザーが最初に目を向けるのはMEO対策による情報で、そこでの印象が問合せや来館の入り口を決めてしまうという現実です。
 式場など“場所を持つサービス”においては、MEO対策が第一接点であり、選ばれるか否かを左右する要素となっています。実際、弊社の支援している複数の式場では、Googleビジネスプロフィールの情報整備(カテゴリ・写真・投稿・口コミ返信など)を行ったことで、広告やSEO施策は変更なしにもかかわらず、Webサイトへのアクセス数、電話数、資料請求・来館予約などの反響数は伸びています。米国に拠点を持つSOCi社によれば、Googleの「ローカルパック(上位3件)」に表示されるビジネスは、表示順位4~10位の業者と比べて表示回数が126%多く、電話・Webクリック・ルート案内などのアクション数は93%増加するという結果が示されています。また、「ローカル検索=地域名を含む検索」は検索全体の半数近くを占めるとの報告もあり 口コミの投稿率も90%以上のユーザーが訪問前に確認していると言われています。
 ブライダル業界では、検討初期に「複数会場をマップ上で比較する」という行動も増えています。つまり、マップ上での見え方=比較対象として選ばれるかどうかの瞬時の判断材料となっており、その勝敗はプロフィールの内容・写真・評価・最新投稿の有無などで左右されます。ローカルパックへの表示は3件という限られた枠ゆえに、対策した施設と未対策の施設との間に大きな差が生じるのです。
 SEO対策が情報収集フェーズでの信頼醸成に効果を発揮する一方、MEO対策は“比較・選定フェーズ”での印象づけに特化しています。これを両立することで、流入から反響、そして来館・成約への導線を整備できます。

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、8月1・11日合併号)