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連載24〔最新ブライダルマーケティング術〕詳細なデータ分析のための探索レポート【アンドディファレンス 代表取締役社長/CEO 秋山弘毅氏】

連載24〔最新ブライダルマーケティング術〕詳細なデータ分析のための探索レポート【アンドディファレンス 代表取締役社長/CEO 秋山弘毅氏】

前回は、GA(Google Analytics/Webページのアクセス解析サービス)のリニューアルに伴う、GA 4の基本的に必要なキーイベントの設定について説明しました。ホームページからの集客を伸ばしたい会場にとって、ホームページ内の修正優先度をGA 4 で明確にすれば、マーケティング施策の効果測定はスムーズに進みます。その上で、キーイベントの設定は最低限データ分析が出来る環境を整えたスタートラインになります。もっともより詳細なデータ分析を設計するためには、探索レポートが必要であり、今回はそのポイントを紹介していきます。

標準レポートと探索レポートの違いとしては、UA(旧GA)のカスタムレポートに相当するレポート群が作成できます。標準レポートで見える数値以外に、課題感を持ったユーザーが分析用に自社で作成して、利用することができます。自由形式のレポートは、柔軟に自社にあった形式で作成できるため、デフォルト設定ではクロス集計形式の表になっていますが、グラフやマップ、散布図などの形式にも対応しています。ポイントとしては、重要なフェア予約完了ユーザーの分析を設計すること。その内容としては大きく3 点の設計が可能であり、「セグメント」、「ディメンション」、「指標」になります。

1 点目の「セグメント」とは、計測しているデータから任意条件を指定し、条件に合ったデータのみを抽出する機能です。例えば、特定のデバイスやユーザーからのアクセスに限定したり、コンバージョンしたユーザーとそうでない人に絞り込んでデータ同士を比較したりすることができます。

2 点目の「ディメンション」とは、アクセス解析の分析軸となる項目のことです。デフォルト設定のディメンションとカスタムディメンションの違いは下記の通りになります。

【デフォルト設定のディメンション例】

時刻、地域、年齢、Google広告におけるユーザーID、Google広告におけるキャンペーン。

【カスタムディメンション例】

成約 or 非成約、ログイン or 非ログイン、ユーザーID、ページのスクロール率。

GA 4 でディメンションを設定すると、オンラインとオフラインのデータを統合したユーザー行動の分析など、より深い分析もできるようになります。

3 点目は「指標」です。「数値」や「計算結果」を設定します。例えば、「○○の成約実績ユーザー数を確認したい」という評価軸だとして、「変数」列でセグメント・ディメンション・指標の3 つを設定する事で、必要な情報がGA 4 からデータ化され、ホームページ経由の深い分析が可能になります。

 

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、4月11日号)