LISTEN to KEYMAN
キーマンに聞く

論文に基づいた研究を実施【HYBRID THEORY 代表取締役 丸山裕之氏】
――もともと、自分自身の能力は低いという悩みを持っていたそうですね。
丸山「10年間公務員として勤め、その後に派遣社員なども経験しましたが、小さい頃から失敗ばかりでした。勉強や運動も、出来る人からアドバイスをもらい努力をしたからといって全くうまくいかない。それは能力のある人だからうまくいくわけで、能力の低い自分には無理だという意識は常に持っていましたね。いわば諦めの境地だった時にYouTubeで、海外の論文に関する動画を見て、これは成長できるのではと思いました。そこでハーバード、スタンフォード、コロンビア大学などの論文に夢中になり、現在もこうした論文に関連した書籍を年に700冊は読破しています。」
――論文とはユニークです。
丸山「論文に書かれていることは、科学的に証明されているものだからこそ、最も効果が高いと考えました。経験論ではなく、実証されていますから。論文に巡り合って知識を得ていった当時、私は営業代理店に勤めていました。何をやってもうまくいかない自分でしたが、どんどん成績も上昇。仕事関係で知り合った製造業、建築建設業の社長たちと話しているうちに、それならば営業関係の研修をしてほしいと言われスタートしたのが4 年前です。」
――現在は人材マネジメント関係の研修を中心に対応しているようですね。
丸山「部下の能力を高めると共に、最近は人材不足もあって、離職させないために必要なコミュニケーションを中心に研修しています。人材マネジメント研修の講師といえば『◯◯会社で研修を担っていた』など経験則による場合も多いのですが、そこで努力をしろと言われても、私自身の以前の想いを振り返れば、それは能力のあるあなただから出来ることで、能力の低い自分には無理だとしか考えられなかったわけです。だからこそ、能力の低い自分でも変われたように、論文に書かれている科学的な根拠での組み立てを重視しています。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、4月21日号)

