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第5回〔業務を効率化! 成功事例〕キャンセル率の改善に繋げる シナリオメールの効果的配信【パプレア 代表取締役 峰崎 揚右氏】

第5回〔業務を効率化! 成功事例〕キャンセル率の改善に繋げる シナリオメールの効果的配信【パプレア 代表取締役 峰崎 揚右氏】

今回はキャンセル率&成約率改善の事例です。首都圏の競争が激しい地域の会場にて、当社が案内する『シナリオメール配信サービス』を導入した結果、前年対比でキャンセル率が7・3pt改善し、成約率も2・9ptアップとなりました。

前回まで説明してきたように、顧客管理システムに全媒体のフェア予約情報を自動で取り込み、自動でシナリオメールを配信できるこのサービス。今回の事例は、自社HPのほか、ゼクシィ、ウエディングパーク、みんなのウェディング、ハナユメ、その他2媒体から、フェア予約をした新郎新婦に対して、シナリオメールを配信しました。細かいところでは接客方法、営業手法の違いもあるかもしれませんが、1番大きな点としては、会場の魅力を盛り込んだメールを、フェア予約から来館前日までに3〜5通、自動配信したことです。

左下の図はシナリオメールに盛り込んでいる要素を並べたものになりますが、ただメールを配信すれば良いというわけではなく、各会場の課題に合わせて内容を変えています。午前・午後どちらのフェアに参加なのかも重要な要素ですので、ここには記載がありませんが、誘致の仕方にも工夫をします。

この内容について、画像を盛り込んだ魅力ある文面にして送ることが重要です。

これまで約100会場以上で検証されたデータを元に内容を決めて制作しているため、会場の課題に応じて毎回作り込みを行います。

また配信した結果の開封率やクリック数と誘導したページのアクセス数、そしてそこからの予約数なども分析し、どこを改善すればいいかを確認して再度提案します。

システムは、導入したらそれがゴールではありません。導入後に会場の状況に合わせて改善を重ねていくことで結果が出てきます。そこで重要になるのがGoogleAnalytics4(GA4)などの解析ツール。GA4になってから、正直ノウハウがないと数字の検証は難しくなりました。費用をかけてコンサルタントやHP制作会社に依頼するのも1つの手段ですが、解析システムを活用すれば、どこのページからフェア一覧に入って、フェア詳細から予約フォーム、そして問合せした件数を一目瞭然で確認できますし、先週との差分なども自動で比較できるので非常に便利です。

マーケティングの王道ですが、ざるで水をすくっても水はすくえません。穴はない方がいいですね。フェア予約をしてくれたカップルからキャンセルされないことが売上アップに繋がるので、ぜひ見直ししてみてください。

 

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、11月21日号)