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キーマンに聞く

生涯顧客化への入り口【プリンスホテル 代表取締役社長 里見雅行氏】

生涯顧客化への入り口【プリンスホテル 代表取締役社長 里見雅行氏】

客室はスマホキーを採用
――昨年10月に1号店が開業した新しい宿泊特化型ホテルブランド【プリンススマートイン】は、ICTやAIを活用します。
小山「専用アプリや自動チェックイン機などを通じて、宿泊客は宿泊予約、料金決済、チェックイン・アウトの手続きを非接触かつスマートに行うことができます。1号店となる【プリンススマートイン恵比寿】は、全客室にスマホキーやスマートスピーカーを、また一部客室にはスマートミラーを設置しており、宿泊客が滞在中にデジタル体験できるコンテンツを用意しています。プリンススマートインは当社のイノベーションを担う次世代型ブランドと位置付けています。導入した技術とその運営を通じて得たノウハウは、他の運営施設へも展開・応用できるものがあれば、積極的に活用していきます。」

――プリンススマートインは、これまでのプリンスホテルとは異なる、若い世代をメインターゲットに据えています。
小山「日常的にデジタル技術を使いこなしている20代・30代の宿泊需要に応えていきたいと考えており、ADRは1万円前後を想定しています。いずれは、プリンススマートインの利用客が、ライフステージの変化に応じて当社の他の運営施設を利用してもらうよう、生涯顧客へと繋がっていく流れを確立したいです。」

――企画した事業部のメンバーも、若手社員が中心になっています。斬新かつチャレンジができる構成かと。
小山「想定顧客層と同世代で作り上げていくという発想。この事業を通じて、企業経営に参画する機会としてとらえ、このチャンスを活かしてほしいと考えています。メンバーからの提案は、よほど脱線しているものでない限りは、ほぼ全て採用しました。その一例がロビーフロアに併設したロッカー。私たちの世代であれば、『手荷物はフロントで預かるべきではないのか』と考えてしまうものですが、若い人の感覚では自由かつ気軽に荷物をロッカーに入れる方がいいと。実際に稼働してみると、宿泊客からは気軽に手荷物を預けられると好評ですし、ホテルにとっても運営の効率化も実現できました。メンバーの多くは、当社の他の運営施設から異動してきましたが、ホテル運営の固定観念に囚われることなく果敢に新しいことにチャレンジしています。これが刺激となって、ひいては全社のイノベーションに進化することを期待します。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、2月11日号)