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成約率は65%を維持【アニヴェルセル アニヴェルセルみなとみらい横浜 支配人 大庭卓史氏】

成約率は65%を維持【アニヴェルセル アニヴェルセルみなとみらい横浜 支配人 大庭卓史氏】

 2022年8月、アニヴェルセル(東京都港区)の基幹店でもあるアニヴェルセルみなとみらい横浜の支配人に30歳の若さで抜擢された大庭卓史氏。昨年の成約数は2019年の数値を超えるなど、完全復活に導いた。その原動力になったのは、赴任以前に50%前後であったチーム成約率が、65%にまで高まっている点だ。開業当時の強みを改めて振り返りながら、かつ現場目線で様々なチーム改革を推進してきた大庭氏は、大きく3つのポイントを語る。

現場目線での3つの改革

大庭氏の改革は、赴任直後のフレッシュな状態からスタートしている。それ以前は関西3 店舗の集客担当であり、施設のマネージャーは初の経験。だからこそ客観的な視点で課題を洗い出しながら、ゼロベースでの改革に着手できたともいえる。

①施設の改善

「費用をかけずに対応できる施設の改善は、足し算ではなく引き算。館内に飾っている絵一つとっても、来館する新郎新婦のタイプを踏まえて好きではないだろうというものもありました。赴任したタイミングで新規スタッフと館内を回り、不要なもの洗い出し。断捨離一覧表にしたところ、100項目ほどあがりました。」(大庭氏)

ショールーム、受付に飾っている装飾物、装花が今の時代にそぐうものなのか。以前から何となく置いてはいるものの、その意味は何なのか。植木鉢に関しても、左右で異なり統一されていない、エントランスにあるごみ箱の色は会場の雰囲気に合っていないなど。こうした細かな部分を変更していった。

横浜エリアの競合会場は、ロケーションを売りにしているところも多い。そこに勝つためにも、窓ガラス周辺には景色を邪魔するモノを排除する。ウェルカムパーティーを実施するガーデンには椅子20脚を置いていたが、空間を際立たせるため10脚に削減。外から見たときの印象も踏まえ、カーテンの結び方にもこだわっている。

「まずは一旦シンプルにした上で、市場に合わせて物を配置していく。汚れも含めて、見える部分の改善は施行の満足度にも繋がります。昨年は引き算の一年間であり、これからは足し算をしていきます。私が率先して変えることにより、スタッフ自身もそうした視点で行動に移し、提案もしてくれるようになっています。」(大庭氏)

 

②開業当時の価値の確認

みなとみらい横浜は基幹店でもあることから、開業スタッフたちは強い想いを持っていた。それが施設の価値でもあるため、改めて確認作業も進めた。

「開業した時の施設の責任者を招いて、一日講義を実施してもらいました。今のスタッフには若手も増えていることで、本来の価値を全員で共有し、それをどういうトークにするのかをまとめるためにも重要。改めて開業当時の価値を知った上で、競合会場にその価値があるかどうかを調べ、差別化ポイントにしています。また責任者のみならず、過去に在籍したスタッフからもヒアリング。エースクラスの人材のキラートークを、今に落とし込むことで全員がレベルアップしています。」(大庭氏)

みなとみらい横浜のバンケットは、自然を感じられるリゾート感の溢れた【OCEAN VILLA】( 3 会場)と、大人ウエディングを実現できる【FORESTMAISON】( 4 会場)の大きく2 つのタイプに分かれている。これまでは他会場を見学する新郎新婦に対し、競合のテイストに近いMAISON棟で戦うケースが多かったという。

詳細はブライダル産業新聞紙面にて、5月1日号)