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引出物に関わる手間を解消【ウィーブ 取締役副社長 乙田昌伸氏】

引出物に関わる手間を解消【ウィーブ 取締役副社長 乙田昌伸氏】

 ――ウィーブが展開している引出物業務のアウトソーシングシステムは、会場にかかる様々な負担を解消することを念頭にした仕組みです。その意味では、ギフト会社という位置付けではありませんが。
 乙田「当社の立ち位置は、会場のギフトに関する様々な面倒を、商社のような立場でまとめるということです。会場の引出物業務対応には、これまで多くの手間がかかっていました。受発注一つとっても、カタログギフト、記念品、引菓子、縁起物、プチギフトの5 種類をそれぞれの会社に発注をかけ、しかもFAXが主流でした。ギフト業界の慣習として、問屋が多くのメーカーのモノを取り扱えないわけです。こうした状況に対して商品管理や受発注などをとりまとめられないかという声があり、2015年からサービスを開始しました。その意味では、当社はギフトの1 社として契約してもらうというスタンスではなく、引出物に関する様々な業務をアウトソーシングしていくという考え方です。」

 

――ブライダル各社において、基幹システムで対応することは難しいのでしょうか。

乙田「例えばひとつの会場でギフト業者15社と契約している場合、毎年新しいパンフレットが持ち込まれます。全ての会社の引出物の商品マスターを一つ一つ入力するだけで、膨大な手間が生じます。何しろその数は、何万点にも及びますから。現実的に、各会場でこうしたことは不可能なわけです。そうなると、どうしても紙ベースでの提案、受発注にならざるを得ません。当社では現在、200社のメーカーの商品情報を全てWEB管理しています。当社にアウトソーシングすることで、ほぼ全てのラインナップが揃う状況となっています。現場のプランナーもこれまでは商品パンフレットを見せ、選んでもらった商品をそれぞれの各社に発注していた作業を、当社に送ってもらえれば一気に済むわけです。ワンストップで対応できるのが、最大のポイントです。」

――引出物の販売分析なども可能となります。

乙田「そもそも、引出物の売れ筋や利益率などをきちんと把握しているかどうか。商品ひとつひとつをキチンと管理をしていないと、最終数字のみとなり、結果として利益が出ていないという事態も生じます。大切なのは、情報をきちんと分析し、どの商品を販売していくかなどの戦略を構築していくことです。現在全国200施設が当社のアウトソーシングを利用していることから、各会場はもちろん全体的な売れ筋なども分析できるのも当社の強みです。また商品マスターを管理していることにより、それぞれの利益率も明確になり、どの販売を強化していくべきかといった目標も設定しやすくなります。こうした分析レポートや改善案について、月ごとに提供するサービスも設けています。」

――会場の手間の解消の反面、ギフトメーカーの販売促進の役割も担っています。例えばブライダルフェアでも、どういった商品を訴求すべきかなどのサポートもしているそうですが。

乙田「ブライダルフェアでギフトを提案するケースもありますが、その目的と展示する商品がマッチしていることが大切です。そもそもこのフェアは、3 品目の販促なのか、持込みをヘッジするためか、それとも単価アップなのか。こうした目的がきちんとメーカーに伝わっていないと、展示する商品がそれに合っていない可能性も出てきます。仮に初期の3000円からの単価アップが目的であれば、展示すべきラインナップは3000円2割、3500~3800円3 割、4000円3割、残りはそれ以上ということが必要です。ところがギフトメーカーとしては、発注をしてもらいたいために、高いラインナップは不利と考え、3000円の商品ばかり並べることになります。これでは目的に合っていないわけです。当社ではフェアの運営サポートを通じて、会場の目的をより明確にすると共に、結果としてメーカーの売上アップにも貢献していきます。」

乙田「メーカーをまたいでの取り引きがあることから、商品を組み合わせた個別配送サービスも可能です。配送サービスに関してはメーカーごとに対応が異なるため、Aの商品はできてもBが出来ないとなれば会場としても提案がしにくいわけですが、そうした課題も当社が一手に担うことで解決することができます。」

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、5月1-21日号)