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キーマンに聞く

他店舗スタッフが接客、シンプルなプラン対応【小野写真館 代表取締役社長 小野哲人氏】

他店舗スタッフが接客、シンプルなプラン対応【小野写真館 代表取締役社長 小野哲人氏】

伊豆の旅館を核にして、周辺エリアでのロケフォトプランを提供している小野写真館のアンシャンテ伊豆。ウエディングフォトにより、旅館事業の収益も高まっている。
小野「オープン以降、5月までに1000万円を売り上げています。平日でもOKであり、そこに入れ込みが出来るのは大きい。当社の場合美容、カメラマンが自社の固定費で、しかも旅館の運営も任せているため、効率が上がっています。伊豆は基本的に一日一組ですから、2人で対応できます。また首都圏の顧客の接客は30%がオンラインで、伊豆のフォト案件を別エリアのスタッフが対応しています。地方でのロケフォトはオンラインによってチャンスが広がっていると感じています。」
小野「フォトの基本的なビジネスモデルは、来店してもらって衣裳でアップさせていきます。ただ伊豆は基本プランのみで、希望がなければ単価アップもしません。そもそもロケフォトであるため、衣裳にこだわらなくても大丈夫と説明もしていますので。1着か2着かの2つのプランしか作っていないことで、他のスタジオの社員にも分かりやすく、そうなると他店舗のスタッフがZOOMで一回接客するだけで、受注に繋がっていきます。聞くことはどちらのプランにするのか、サイズ、宿泊するか程度ですから。地方のロケフォトをオンライン接客で対応することで、必要だった人員も少なくすることが出来ます。集客、接客の部分に人が必要なくなるのは、コロナ禍での大きな変化です。」
小野「注意すべきは、プラス料金を取りたいからと、事前試着なしで当日に提案すること。リアルに着る機会を設けて顧客が納得して衣裳を選ぶのであればいいのですが、逃げられない当日に提案するのは不満にしかなりません。当日は写真を撮って満足してもらいアルバムを勧めるのみで、衣裳アップはしません。」
小野「旅館単体で収益が上がれば、フォトが全てボーナスになります。旅館は1泊マックスでも30万円の売上で、平日に20万円が入るのは大きい。伊豆の場合、2,3月は河津桜というキラーコンテンツもありますが、4月以降も順調に入ってきています。フォトグラファーの質に依存されないロケフォトは、場所をどう立たせるかが大切です。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、6月11日号)