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今年の新規出店は2店舗を発表【ノバレーゼ 代表取締役社長 荻野洋基氏】

今年の新規出店は2店舗を発表【ノバレーゼ 代表取締役社長 荻野洋基氏】

 ノバレーゼ(東京都中央区)は昨年6月、再上場を果たした。コロナ禍で明るい話題に乏しかったブライダル業界を、久々に盛り上げるニュースであった。同社の強みはなんといっても人材である。人材の安定化によって経営の土台は固まりつつあり、だからこそ今後に向けたチャレンジにも積極的だ。荻野洋基社長は、様々な対応によってブライダル以外の軸を早急に作っていくことを掲げているが、それも人材力があってこそだと言える。

利益率の目標は2ケタ台

――昨年はやはり、再上場が大きなニュースでした。ブライダル業界にとっても、コロナからの脱却を印象づける明るい話題になりました。

荻野「もともと2020年に上場の予定でしたが、コロナによって遅れたものの昨年再上場を果たすことができました。様々な選択肢もあった中で、会社にとってベストだったと言えます。周囲からは『おめでとう』と声はかけられますが、やはり上場したことによって、身の引き締まる思いの方が強いですね。」

――第3 四半期発表時の下方修正については。

荻野「下方修正は、上場企業としてあってはならないことだと思っているので、そこは反省しています。来期の予算に関して作り方もこれまで以上にキチンと進める必要がありますし、株主にしっかり説明しなければならないですから、今回課題になった部分をしっかりと改善していきます。それ以前の計画では、利益率も2 桁台を目指していましたので、まだまだ課題はありつつも来期に向けて伸び代はあると思っています。」

――今年の具体的な施策はいかがでしょう。

荻野「まず採用面では、優秀な人材に来てもらえるようになっていて、ブライダル全体が人材不足と言われている中でもそこは充足しています。会社としても、一番大事にしてきた部分が安定してきたのは嬉しい限りです。昨年度(12月決算)の上期については、宴会や二次会を積極的に受けていませんでした。というのも、結婚式の施行数も増えていた状況で、平日や夜の稼働をするとどうしても人の問題が出てきます。積極的に受注をすれば売上・利益目標に対してもっと貢献できたはずですが、その結果スタッフの休みを取れなくなってしまうのも本末転倒で、そのバランスをとるのが特に上期については難しかったですね。ただ人材がようやく安定してきたことで、今年は専属のスタッフも置いて積極的に宴会や二次会を獲得していきます。それ以外に、平日ランチ、ビアガーデンといった会場のレストラン営業についても、今年の倍以上の店舗で実施することが決まっています。人がいるからこそ、今年はどんどん攻めていけると言えます。」

――人材採用・教育は、ある意味で経営の土台を固めるための先行投資という意味合いもあるわけですが。

荻野「上場企業になったことで、雇用条件・雇用環境はこれまで以上にしっかりと対応していかなければなりません。また採用についても、常に2 、3 年先を見据えてこれまで進めてきた経緯があります。今後も新規出店はありますし、また新しい事業にもチャレンジしたいと考えているため、そのための人材はやはり必要になります。人材という土台が固まりつつあるからこそ、今期の課題を今年、来年でしっかりカバーしながら、右肩上がりで積み上げていくことも可能でしょう。」

子ども向けのイベントも

――結婚式場でのレストラン・宴会は、ウエディングと比較すると売上インパクトもそれほど大きくはありません。ただ普段はクローズドな式場を多くの人に利用してもらう大切な機会でもあり、それが数年後のウエディングに繋がる種まきという側面もあります。

荻野「もちろん収益面も大事ではありますが、やはり今後のウエディング集客の部分にどのように繋がっていくかは重要だと思っています。現在はゼクシィをはじめ様々な広告戦略を打ってはいますが、実際に結婚式以外の様々な機会で会場に足を運んで見てもらうというのは、特別な印象にもなりますし、数年後に向けて大きなアドバンテージとなるはず。目先の集客には繋がらなくても、先を見据えていくという点では期待もしています。それ以外に、結婚式で飲料や食材も大量に仕入れているため、レストラン・宴会が増えていけばその分利益率は高まっていくというメリットもあります。」

詳細はブライダル産業新聞紙面にて、1月1-11日新春特大号)