LISTEN to KEYMAN
キーマンに聞く

メッセージ記入するコンセプトアルバム【ジュノー 代表取締役/CEO 飯岡大昇氏】
受注が増える1.5カメ
写真の単価アップの切り札として、一つはアルバムのグレードアップ。もう一つに当日撮影するカメラマンの増員がある。これを新郎新婦に納得してもらうために、新たなサービスを提供しているのがジュノー(横浜市都筑区)だ。アルバムについてはコンセプトアルバムを開発。また当日撮影で1.5カメ態勢を提案している。
飯岡「最近はデータ納品のみを希望する新郎新婦も増えています。その中で、いかにアルバムを販売していくか。以前のようにデザイン、ページ数、掲載カット数だけでは売れない時代になっています。そこで2 年前からスタートしたのが、コンセプトアルバム。2 人のこだわりを1 冊に全て詰め込みますといったコンセプトをベースに、範囲を広げてヘアメイク前から撮影対応する、結婚式で使用した小物などのイメージカットもまとめた新たな商品です。コンセプトアルバムシリーズは30万円以上のものも用意していて、通常のアルバム商品よりも高額に設定しています。」
飯岡「シリーズの中には、アルバムが手元に届いてからストーリーが始まるというコンセプトのものもあります。アルバム内に、結婚式当日に感じた様々な想いを書いてもらうスタイル。一つのページでは新郎新婦からお父さんに向けたメッセージを記入し、さらにお父さんが記入するスペースも設けています。それを書いてもらうために、お父さんのところへアルバムを見せに行くというストーリーです。そのページの写真は、結婚式で父親が写っているようなシーンを散りばめ、思い返せるようになっています。」
飯岡「もう一つ単価アップとして提案しているのが、1.5カメ態勢。お仕度から挙式、フラワーシャワーのシーンまでを2 カメで撮影を行い、その後は1 カメにする対応で、名古屋の会場では40%程度の受注に至っています。会場によってはブライズルームと受付が別のフロアにあり、1 名では撮りきれない場合も出てきます。また新郎新婦のバックショットが印象的なステンドグラスなどのチャペルでは、それも写真に残すために2 人態勢は必須です。披露宴まで2 カメでは高額になるのに対し、1.5カメの場合は仮に一人18万円の場合は4, 5 万円の追加で抑えられるのも人気になっています。前述したコンセプトアルバムを作成する上でも、記録用のカット以外にイメージカットの撮影も必要となることから、1.5カメにすることでそれも可能になります。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、3月21日号)

