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トップ商空間デザイナー杉山敦彦が語る【売れる施設づくり】商業施設の【修繕】と【改装】の考え方(THE WHOLEDESIGN代表取締役 杉山敦彦氏)

トップ商空間デザイナー杉山敦彦が語る【売れる施設づくり】商業施設の【修繕】と【改装】の考え方(THE WHOLEDESIGN代表取締役 杉山敦彦氏)

 ブライダル会場を始めとした商業施設では、設備系構造系以外のデザイン部分に関しては『修繕』という考え方を改め、それら全ては『改装』と考える必要があります。

クロスが破れた、カーペットが汚れたなどの場合、単にトレンドに合わせてキレイに復元しようと対応しがちです。それでは多少の即効性があったとしても、すぐにデザイン的賞味期限が切れて飽きられます。せっかく投資をするのであれば、より顧客に対して響くものに更新していく発想が大切。つまり、会場にとっていわゆる修繕は空間を変更できる好機です。だからこそキレイにすることだけが目的でなく、改装の位置づけで取り組むべきでしょう。
単にキレイにするという目的の修繕ではなく改装の位置づけであれば、投資に対する気持ちも前向きになり、未来に向けて積み上げていけます。もちろん改装であれば戦略的に進めていくことが求められます。そこで大切なのはブランディング。短絡的にこういう色や柄が流行っているからそれに変えるではなく、どういうゴールに向かうかをイメージとして持った上で進んでいく。改装であれば、10年単位で少しでも長く持たせたいと考えるのは当然です。そこまでの考えを持って取り組んでいるかどうかが、投資が生きるか死ぬかの分かれ目となります。
以前空間デザインを担当した会場からは、カーペットを変更する、壁紙を張り替えるといった場合でも今も常に相談してもらっています。仮に修繕的な意識で、デザインを社内投票で決定、工事会社にお任せにしてしまうようなケースでは、ブランディングやデザイン面が軽視され、全体がチグハグになってしまう可能性が高いからです。実際にその会場は10年以上、新たな大きな改装をしていません。デザイン面からしっかりと『修繕=新たなる更新』として対応しているかがポイントになっています。
逆に、戦略上不要な、唐突な『改装』も見受けられます。ウエディングのトレンドが日々変化し、なかなか未来も見えない。そんな中でも各担当者は、会社から集客・成約率・売上の好成績を求められます。その解決策として改装をするという判断をすることも非常に多いです。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、2月1日号)