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いつの時代も愛されるドレス【遠藤波津子グループ 常務取締役 遠藤晶子氏】

いつの時代も愛されるドレス【遠藤波津子グループ 常務取締役 遠藤晶子氏】

花嫁からの圧倒的な支持を得ているドレスサロン『Hatsuko Endo Weddings』。プレ・卒花嫁向けメディア『ウェディングソムリエ(運営J’adore Wedding)』の人気ドレスサロンランキングでは6年連続1位を獲得しており、その結果を支えているのがオリジナルドレスブランド【A by Hatsuko Endo(以下A by)】だ。遠藤波津子グループ(東京都中央区)常務取締役兼A byプロデューサーの遠藤晶子氏に、愛されるドレスのこだわりを聞いた。

比率はオリジナル8割
――『A by』は、多くの花嫁にとって憧れのブランドです。遠藤「インポートドレスの美しさはもちろん理解している一方で、日本人に合うサイズ感なのか、胸元や背中など露出具合はどうかなど、一定のお直しをお願いしたうえで仕入れることもあります。結果として時間とコストを要し、どうしても価格に転嫁せざるを得なくなってしまいます。加えてインポートの場合カラードレスのラインナップはそもそも少なく、メーカーから仕入れるとなれば、他のドレスショップとの差別化が難しくなってしまう。それならばと思い2014年からオリジナルを強化し、2017年に『A by』をスタートしました。現在はオリジナルが約80%、インポート20%の利用比率となっています。『ANTONIO RIVA』など一部ブランドを除き、買い付けは私ではなくバイヤーに一任。そのバイヤーは『A by』を一緒に創るメンバーでもありますから、オリジナルでカバーできていないドレスをインポートでしっかり用意し、ブランド全体でニーズを網羅できるようにしています。」
――遠藤さん自身の考える、『A by』人気の理由は。遠藤「私自身メイクからキャリアをスタートしていて、いつ見返しても美しいと思える美容を重視してきました。その想いはドレスに対しても同じで、トレンドを追い求めすぎるのではなく、何十年経ってもタイムレスに美しいと思えるものを提供しようと。実際に、『A by』の中でも人気の『Kelly』は、ブランド初期にリリースしたデザインで、現在も多くの花嫁に愛される1 着となっています。」
遠藤「発信力という意味で、リアル花嫁のインスタ投稿は非常に大きな影響があると感じています。モデルによるオフィシャル素材はもちろんですが、リアル花嫁の着用写真は説得力も増すわけです。そのうえで先述の『Kelly』などのように、以前から1 着ごとのドレスに名前を付けています。試着時はもちろん、『マイドレスはこれに決定』と投稿する花嫁は多く、運命の1 着がレンタル品番というよりも、きちんと名前が付いている方が嬉しいでしょうし、何より愛着も湧いてきますから。」
――人気ドレスサロンの一方で、ホテルのインショップを除き、店舗は銀座店と名古屋店のみとなっています。
遠藤「名古屋に関しては、オープン以前からエリア内のホテルとの提携を結んでいました。試着会をそのホテル内で実施してきたほか、中には銀座店まで足を運ぶ花嫁も一部いたほど。そうした意味で昨年に店舗をオープンできたことは、名古屋エリアの花嫁に対しても、満足度をさらに高められるのではと感じています。」
――新品ドレスを購入し、フリマアプリで施行後に“お譲り”する花嫁も一部います。
遠藤「現在は安価なドレスをオンラインで気軽に購入できる時代ですし、フリマアプリを活用する予算重視のカップルの気持ちは分からないでもありません。とはいえこうした経路でドレスを決定するとなると、そもそもサイズ感はどうなのか、当日の衣裳のシワ、小物の破損、そして誰がそれをカバーするのかといったリスクも出てきます。以前実際にあったのが、『海外挙式でどうしてもこのドレスを着たい』という声を受けて、衣裳を特別に販売。結果としてそのドレスが、巡り巡ってあるホテルで着用されていました。私たちとしてはその日その時間、同じホテル内で衣裳のバッティングがないかまでを考え提案していますから、それを機にドレスは販売しない方向に舵を切りました。ドレスを取り扱う責任をしっかり持つことは、ブランドとしても重要と感じています。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、2月1日号)