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【TOPインタビュー】施設の再生を通じて街を活性化(バリューマネジメント 代表取締役 他力野淳氏)

【TOPインタビュー】施設の再生を通じて街を活性化(バリューマネジメント 代表取締役 他力野淳氏)

 「日本がこれまで大切にしてきた文化を、この先も紡いでいく」。そう語るのは、歴史的建造物などの再生案件で注目を集める、バリューマネジメント(本社:大阪市北区)の他力野淳社長だ。行政との取り組みにより施設の運営だけでなく、その先の街の活性化を目指してきた同社。ブライダルを展開しつつも他社とは一線を画する事業内容は、採用にも大きなメリットを生み出している。インターンシップには7000名が集まるほどの人気ぶりで、業界内でも群を抜いていると言える。多くの学生を魅了してやまない、バリューマネジメントのミッションに迫る。

――現在会社は16期目に突入しました。5 年ごとに中期経営計画を練っているわけですが、直近5 年の動向は。
他力野「創業からの10年間は、どれだけ施設が再生できるかに注力してきました。難易度が高ければ高いほど、自分たちがどこまで通用するのかを見極めていた時期だったとも言えます。直近5 年では、本当に大切な価値を守り文化を紡いでいきたい、時代を超えるものを残すべきとの考えに落ち着きました。様々な施設の再生案件に携わってきましたが、文化財を見るだけでなく活用してもらい、価値を発信していくことを目指しています。イギリスではバッキンガム宮殿でパーティを開催することもあるわけです。そうした文化を、日本でももっと増やしていきたい。価値の高い場所を多くの人が使うからこそ建物が元気になり、エリアが活性化していく。建物の再生だけではなく、そこから始まる“まちづくり”を目指しています。」 
――その一例として天守閣に1 泊100万円で宿泊できるなど、最近はホテル運営に注力しているようにも見えます。ウエディングの位置付けは。
他力野「結婚式を含めたアニバーサリーは、日本のこれまでの歴史や文化が詰まっているもの。その重要なコンテンツに対して、どれだけ思い出に残る場所を提供できるかは私たちの責任と使命と言えます。東京23区を除いて日本各地で人口が減少していますが、結婚式はそもそもゲストを招いて開催するもの。街の活性化のためには人が必要ですから、そう考えると多くの人が集まるきっかけのウエディングは、もっと盛り上げていきたいとの考えです。」 
――式場過多の今、集客において勝ち組になれるのは、ごく一部の施設と言えます。
他力野「会場を存続させていくためには、その場所に必要性を見出すこと。例えば鮒鶴京都鴨川リゾート。ブランディングを兼ねてレストランも運営していますが、観光業が急成長している京都において飲食店はもちろん欠かせません。川床の文化も体験できるので、訪日外国人からも人気となっています。レストランを通じて色々な人に開放することで、必要性を生み出してきたわけです。結果として建物も残り、大事なものを守り抜くことに繋がります。結婚式場も同様ではないかと。地元の人たちにも開放できるような場所であれば、それも1 つの必要性となり、将来的にも長く存続できるはずです。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、新春特大号)