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キーマンに聞く

【Key Person(後編)】担当した全員でゲストをお見送り(ブラス 代表取締役社長 河合達明氏)

【Key Person(後編)】担当した全員でゲストをお見送り(ブラス 代表取締役社長 河合達明氏)

 オリコン顧客満足度ランキングで、ハウスウエディング部門総合一位、さらに全13項目でトップを獲得したブラス(名古屋市西区)。同社の河合達明社長のインタビューを前号に引き続き紹介する。サービス業として当たり前のことを追求する姿勢を紹介した前回であるが、今号では担当一貫制がもたらすもの、1チャペル1バンケットスタイルにも言及する。

河合「担当一貫制の強みは、新規で何時間も話していることで、すでに新郎新婦のことがデータとして溜まっています。最初に、【○○さんを信頼して申し込みます】と言われれば、その信頼に応えたいと思うのは当然。いい結婚式を創っていきたいと、新郎新婦に対する愛情も深まります。ウエディングプランナーにとっては、私がいい結婚式にしていこうというモチベーションになります。それがプライドです。一人が担当すれば、打ち合わせも積み重なり、信頼が生まれ、新郎新婦はもちろん家族、友人などゲストのバックボーンも見えてきます。バックボーンを知らなければ、当日の結婚式で意味付けも出来ません。3 ,4 回の打ち合わせで、どこまで2人がバックボーンを話してくれるような関係になるのか。お互いに時間がなければ、手配で終わってしまうでしょう。時にはマリッジブルーで2時間の打ち合わせ中、ずっと花嫁が泣いていたということもあります。打ち合わせ回数、時間が決まっていて、果たして寄り添うことが出来るでしょうか。こうした半年、1 年に渡る付き合いを重ねて、初めていい結婚式に繋がっていきます。そもそも、何故打ち合わせのスタートを3ヶ月前からと決めているのか。それは、直前であればあるほど、何か問題が起こった時にキャンセルされる恐れがないからです。無理矢理引っ張って、時間がない中で打ち合わせをスタートするという仕組みを変えなければ、顧客満足度を高めることは難しいはずです。」
――最近では、プランナーの担当一貫制を採用する企業も増えているようですが。
河合「大切なのは、本番当日までの一貫制であるかどうか。担当は営業、打ち合わせまで。肝心の本番を仕切れないというケースは多いです。当社には、会場キャプテンがいません。担当プランナーが全て仕切っています。例えば、本番では進行表にはない大切なコトが起こるものです。結婚式において大切な場面にも関わらず、何故料理を出し続けているのか。配ぜんをストップするべきなのに、滞りなく進行することが目的のキャプテンでは進行に支障が出てくるから止めることも出来ない。そもそも2人のことを知らない人が、大切なコトなのだと気づくはずもありません。では誰がやるのか。それが責任者であるウエディングプランナーです。」
河合「いい結婚式を創るために裁量も与えています。配ぜんをストップするということは、それだけ時間も延びます。30分、1時間の延長という時間の裁量の枠を認めています。また、当日どんどん変えていいと。進行の順番も内容も。それがウエディングプランナーの仕事だと教育しています。本来、本番の点数が何点だったのかを結婚式場は求めるべき。それなりの結婚式でいいではなく、いかに本番を高めていくことが出来るか。ウエディングプランナーは、最後まで仕切ることで多くのことを覚えていきます。そもそも結果を見ずに、その結婚式が良かったか悪かったかのジャッジも出来ません。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、10月1日号)