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キーマンに聞く

【bangsコラボ企画vol.5】会場やドレスに合わせたヘアメイクを提案(ZACC 髙橋和義氏)
港区北青山の200坪のスペースで3店舗のサロンを展開するZACCの代表取締役・髙橋和義氏は30年前に独立。浜崎あゆみさんなど有名人のスタイリングや書籍の出版、オリジナル商品の開発など幅広く活躍している。現在はサロンワークを中心にリクルートや人材育成、店舗のブランディングに注力している。
〈ブライダルメイクの今〉
「3年程前から『ナチュラル』『ツヤ肌』がブームです。レストランやリゾートなどカジュアルな会場が多くなったことも理由のひとつかと。以前は綺麗に見える作り込んだ肌が主流でしたが、現在は花嫁の普段の顔を最上級に持っていくという考え方になりました。テカらずツヤやかに仕上げる工夫をしています。スキンケアで油分をプラスして肌を柔らかく作り、クリームファンデーションを乗せる。現在のコスメは粒子が細かく、重くならずにさらっと仕上がります。目元はつけまつげからアイラッシュが主流に。アイシャドウはうるおい感のあるクリームタイプのもの。ハイライトやローライトを入れて陰影を作れば作るほど顔は老けて見えます。あえて何もしない引き算メイクも大切。『若く見える肌』がキーワードです。」
〈花嫁へのアドバイス〉
「トレンドだけではなく、会場やドレスに合わせること。例えば首回りまでデコレーションの強いドレスの場合は、素に近い顔より、きちんとまとめあげた髪に作りこんだ肌の方がバランスが良い。逆に肩まで開いているものはナチュラルテイストなヘアメイクが似合います。」
〈店舗のブランディング〉
「髪に負担をかけない、再現性の高いヘアを提案するサロンとして、私が抜けても名前が歩いて行けるよう土台を固めていきたいです。経験を積んだスタッフにはグループサロンとしての独立を、資金援助によって支援しています。現在は2店舗目を進めていて、5店舗まではすでに人材を決めています。新人に対しては3年で顧客を担当できるようなカリキュラムで早期育成に取り組んでいます。」