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《連載3:HP集客5つのポイント》データドリブンによるUI、UX改善【アンドディファレンス 代表取締役社長/CEO 秋山弘毅氏】

《連載3:HP集客5つのポイント》データドリブンによるUI、UX改善【アンドディファレンス 代表取締役社長/CEO 秋山弘毅氏】

そもそもデータドリブンとは、前回紹介したGA(Googleアナリティクス)と重複する部分もありますが、データ分析から施策を打っていくプロセスを言います。GAをHPに内蔵してデータを収集、分析し、そこに対する課題を解決していきます。

実際にUIの課題としてはフッターバーの配置、色の整合性、デザインの配置などがあります。

フッターバーの配置に関しては、予約もしくはフェアのボタンが固定フッターとして、スマホでスライドした時に追従型になっているかどうか。特にスマホを利用するユーザーが多い現状では、これは非常に重要なポイント。上に配置しているだけ、下まで見ないと出てこない設定になっていると、画面上に予約ボタンが存在していない状態となり、HPに来たユーザーの予約の導線がなくなってしまいます。またフェア情報を出すタイミングとしても、一番HPを見て顧客の購入動機が高まったところに配置しているかどうか。ブライダル会場で多いのが、HPの下層に置いているケースですが、これを上層部に配置することだけで効果は大きく変化します。実際に当社で対応した事例では、このボタンを変えるだけで、月に3 件だった予約が10件にまで増えました。

デザインの配置に関しては、例えばブライダルフェア情報について、単純に言葉だけを並べるのではなく、きちんとそのフェアのイメージを連想させられる画像を配置しているかどうか。同じ画像ばかりを並べていたり、毎回同じものをアップしていることもありますが、やはりその内容に合った写真を選択することで効果は変化していきます。

画像についても、最近は横画像より、縦画像の方がカスタマーに響きやすいと言われています。これもスマホを使うケースが多くなっていることが要因であり、縦の方が写真はより大きく、モデルの表情もよく伝わり印象が大きく変わります。例えば若い人の間で流行っているティックトックも縦で表示されますし、インスタのストーリーズも縦画像。一つの画面上で画像、映像全体が表示されているかどうかのチェックは必要です。

フェア情報において、UIが画像の部分だとした場合、UXがフェアの内容となります。今は、【選ぶ】ということにニーズがあるため、カスタマーが内容を選べるコンテンツをきちんと設定してあげる。試食会、ドレス体験、チャペル見学など、プランについても価格帯やジャンル別で選べる内容になっているかどうかで、それに合わせたUIを設定していくという流れになります。UXについては、ゼクシィと同じように、感じられる体験を表現できているかどうかが大切。内容はもちろんのこと、フェア名なども工夫をして表現できているか。

実際にゼクシィには力を入れながら、HPになると簡易的にしているところも見受けられます。当然ゼクシィは広告費用もかかるからこそ力を入れる一方、HPの場合、予約は入っても5件に満たないため細かく対応しなくてもいいのではと、軽視しがちなわけです。そこに可能性があると力を入れた会社こそ、うまくいっています。このUI、UX改善のためには、冒頭のGA分析が大切。ではどのような項目を見ていくのか。

ポイントはトップページから各ページへの遷移率と、それぞれのページの直帰率、コンバージョン貢献度(アシストコンバージョン)、流入経路の分析です。各ページをデータで見ていくわけですが、どのページが最終的な予約に貢献しているか。つまり、そのページは効果的な役割を果たしているかです。また直帰率に関してはGA4でより詳しく解析できるわけですから、本当に直帰しているのか否か、その割合をしっかりと把握できているかどうかで、UI、UXが効果的な状態かを判断していきます。コンバージョン貢献度、直帰率の割合の指標は、エリアや業態、サイトのデザインなどによっても大きく異なります。その点、当社では多くの会場のサポートをしていることから、1 件ごとにエリア性、業態を踏まえたシミュレーションの数値から提案していくことが可能です。

 (詳細はブライダル産業新聞紙面にて、1月21日号)