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《最高の結婚式を作り上げる 縁の下の力持ち File❹》マイクを握る以外に提案力こそプロの仕事【デリ・アート 協力企画 司会事業部 坂巻 奈津穂氏】

《最高の結婚式を作り上げる 縁の下の力持ち File❹》マイクを握る以外に提案力こそプロの仕事【デリ・アート 協力企画 司会事業部 坂巻 奈津穂氏】

◎プロフィール

2016年、デリ・アート司会スクールに半年間通い、卒業後すぐに婚礼司会者としてのキャリアをスタートさせた。活動開始と同時に、デリ・アート千葉営業所にて事務のアルバイトも経験し、発注や手配業務など裏方の業務も学んだ。現在は社員として司会事業部のサブマネージャーを務めながら、司会スクールの講師、そして現役の婚礼司会者としても活躍している。

◎仕事の魅力

幼い頃から12年間、ミュージカルの舞台で歌い踊り、表現力と発声力を磨いてきた。そんな経験を活かし、人の人生に寄り添える場である結婚式の司会という仕事に魅力を感じた。

「結婚式は毎回感動に満ちていて、チャペルやバンケットの扉が開いた瞬間の新郎新婦の表情やゲストの笑顔、新婦の手紙など、すべてのシーンが心を震わせます。司会者は主役ではないものの、二人の物語に優しく寄り添い、言葉でその想いを繋ぐ【橋渡し役】であると感じていると共に、その仕事に誇りを持っています。」

◎プロ意識

司会者は本番の1 ヵ月ほど前に新郎新婦と打合せを行い、すでに決まった進行をもとに細やかな調整を加えていく役割を担う。その際、言葉選びや演出の意図を丁寧に確認し、不安を取り除きながら理想の一日へと導くことを心がけている。

「ある時、恥ずかしがり屋な親友との時間を設けたいという相談に対し、メイクアップアーティストでもある親友が紅差しを行うという演出を提案。エンドロールにそのシーンが収まり、新婦の涙とともに心からの感謝をもらいました。マイクを握るだけではない【提案力】こそがプロとしての力の見せどころだと考えています。」

◎仕事のモチベーション

自身が司会を務める現場で幸せを届けることはもちろん、講師として育てた生徒がデビューを果たす瞬間にも大きな喜びを感じている。半年間のレッスンを乗り越え、マイクを通じて笑顔と感動を届ける姿を見るたびに、もっと良い指導を、自分ももっと高みへと自然に背筋が伸びるという。

「結婚式は一生に一度の大切な日。どれだけ経験を重ねても、その責任の重さは変わりません。だからこそ、日々学び続け、言葉の引き出しを増やし、何よりこの仕事を好きでいることを大切にしています。」

 

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、5月11日号)