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キーマンに聞く

《最高の結婚式を作り上げる 縁の下の力持ち File❷》アレンジやタイミング合わせがプロの力【デリ・アート協力企画 吉田香奈子氏】
◎プロフィール
3 歳の頃からピアノを続け、「音楽関係の仕事に就きたい」という夢を持っていた吉田さん。大学時代にアルバイトとしてデリ・アートの仕事をスタートし、4 年間PAスタッフとして現場でオペレートを担当。大学卒業後、そのまま同社に入社した。
入社後は披露宴で使用する音源作成や新郎新婦との打合せなどを担当するPAに関連した業務からスタート。入社2 年後に挙式の演奏者の手配を一部担当するようになり、さらに挙式・披露宴の司会者、牧師等の全ての手配も任されるようになった。現在は手配業務を中心に、人材の発掘や育成、新規会場の立ち上げ、土日祝日は、挙式でのピアノ演奏やアテンダーとして携わっている。
◎担当する仕事の魅力
結婚式という幸せな現場に携わりながら、音楽による空間づくり、演奏でその空間をより素敵なものにしていくことが出来る仕事だ。その様子を現場で立ち会い、実感できるところが魅力であると語っている。
「自分自身もそうでしたが、長年音楽をしてきて仕事にしたいと思っている人は多くいても、実際に仕事として出来る人は限られています。そんな中で、結婚式という特別な場で、音楽家の今までの努力や身に付けた技術を生かし、誇りをもって演奏してもらえる場を提供できることも魅力です。」
◎プロの力
例えば、披露宴のクライマックスの結びのシーン。新郎新婦からのリクエスト曲を生演奏する際、新婦が手紙を読んでいれば声の邪魔にならないよう、でも温かい空気感になるようにオルゴールのようなアレンジで演奏。手紙を読み終わり花束を持って親の元へと歩き出す際には、少し華やかに。花束を渡すタイミングで、司会者のコメントに合せてサビを持ってくる。
「CDとは違う生演奏だからできるアレンジやタイミング合わせが、プロの力の見せ所だと思っています。」
◎仕事のモチベーション
新郎新婦、会場スタッフからの評価はもちろん、演奏者自身から『演奏の仕事をさせてもらえて嬉しい』といった言葉を直接言われることが、吉田さんのモチベーションになっている。「多くの演奏者が目標ややりがいを持って同じ方向を向けるよう、なるべく現場に足を運びコミュニケーションを取ることを大切にしています。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、3月11日号)