LISTEN to KEYMAN
キーマンに聞く

《最高の結婚式を作り上げる 縁の下の力持ち File❶》結婚式の雰囲気を左右する音響の仕事【デリ・アート協力企画 ウェディング事業部 近畿エリア担当マネージャー 林田豪士氏】
【プロフィール】
大学時代からバンドやシンガーソングライターのレコーディングを経験していた林田氏は、音響に関わる仕事をしたいという想いから2021年4 月デリアートに入社。全国の受発注、コールセンターを担当する部署で1 年半勤務し、その後音響用CDの作成や新郎新婦と打合せをするファクトリーへ。昨年9 月に大阪営業所のエリアコンシェルジュとして、音響や挙式部門のブッキングなどを経験し、今年大阪営業所のマネージャーに就任した。25歳。
【結婚式の音響の魅力】
「一日に2 件、3 件を担当する日も出てくるため、数だけでみると何件のうちの一つと考えがち。ただ新郎新婦の背景を考えると、それぞれ大切な出会い、ストーリーがあって当日を迎えています。入場曲を流した瞬間に溢れる2 人の笑顔を見ると、結婚式の仕事の醍醐味を感じます。」(林田氏)
オペレーター視点からすると、場面ごとにふさわしい曲を提案できるか、さらにボリュームのわずかな調整によって、いかに最高の雰囲気を作っていけるかは腕の見せ所だ。
新郎新婦とのBGMの打合せでは、こだわりの強い人もいる。ケーキ入刀でも、曲のサビ部分に合わせて入刀したいなど、こだわりのオーダーにも応えていくのが音響の仕事の大事な部分だ。
【仕事のモチベーション】
林田氏はフリー人材の面接も行いながら、人材をマネジメントする立場である。もともと婚礼経験ゼロだった人がデビュー出来た時、また現場を見に行った際にオペレーターの成長を感じられた時が嬉しい瞬間と語る。「こだわりの多い新郎新婦の施行で、部下から相談を受け、当日にうまく行きましたという報告を聞くと、やはりモチベーションも高まります。」
【仕事の大変さ】
登録のタイミングで、そもそも結婚式を知らないという人もいて、披露宴はこういうものだということを理解させていくのに大変な面もある。
「音を流すだけでなく、例えば映像を流す時には会場を暗転させて再生するなど、タイミング良く、かつ落ち着いて対応しなければなりません。会場毎の暗転の基準などのオペレーションを覚えていくことも必要。それでも顧客である新郎新婦の幸せ感を常に感じていられる仕事であるからこそ、結婚式の音響に興味のない人でも一度は経験してもらいたいですね。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、2月1日号)