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  • 26.01.05

2026年1月1-11日新春特大号

今こそ問われる 結婚式への本気度

 2026年は丙午(ひのえうま)。火×火が重なる干支であり、非常にエネルギーが強いと言われている。一方で江戸時代の八百屋お七の逸話から、特に出産に対して控える傾向の年であり、前回の1966年は結婚、出産の先送り機運が高まり、出世数は前年から25%減となる約46万人減少した。
 当時とは時代も大きく変化している中、丙午の空気感を現代に照らし合わせてみると、物価高騰が重くのしかかり、AIの普及などで価値観も急転換、様々な面で再定義が必要とされている。これに丙午が重なることで、意思決定の先送りの可能性は見過ごせない、
 何となく「将来が不安」、さらに今後価値観がどのように変容していくのか見通しが立ちにくい消費者心理が丙午と合わさり、後悔をしないために決断しない【最も安全な策】を取る一年になるかもしれない。
 とは言え、前回の1966年以降の67~68年には出生数も一気に回復し、そこから第二次ベビーブームに突入した。決断に迷う丙午の先に、新たな未来像や価値が明確となっていけば、そこで生じる安心感から来年以降は活況に転じる期待も持てる。
 そしてブライダル業界では、漠然とした不安を感じているユーザーに対し、不安そのものを打ち消すのではなく、それを包み込んだ上で前に背中を押すことが必要になる。空気感から決断する理由を見いだせない消費者に、購入する理由を提示していく。
 では、その理由とは何なのか、答えは結局のところ、商品の本質に行きつく。一生に一度の大事な一日を過ごす2 人を迎えるための、施設・設備であるか。特別感をしっかりと表現できる、ドレス、コーディネート、ヘアメイク、演出であるか。信頼を売って契約をしているスタッフが、最後までその信頼を維持できているかどうか。そうした細かな部分をしっかり作り込んでいく。その源泉になるのは、結婚式ビジネスへの本気度ではなく、結婚式への本気度だろう。