LISTEN to KEYMAN

キーマンに聞く

連載6:《会場の業績アップ事例》ニッチャーに効く撮影コンテンツの力(前編)【ニューバリューフロンティア 執行役員 森房 知史氏】

連載6:《会場の業績アップ事例》ニッチャーに効く撮影コンテンツの力(前編)【ニューバリューフロンティア 執行役員 森房 知史氏】

これまでの連載では、強みの言語化、価値訴求、広告設計、属人化からの脱却といったテーマを通じて、ニッチャー戦略の実践方法を紹介してきました。今回・次回の2 回にわたって「撮影コンテンツ」に焦点を当てます。
私たちも撮影に関わる商材を扱っていますが、その中で特に大切にしているのは「リアリティある共感をユーザーに対してどう届けるか」という視点です。実際にクライアントの会場からも、「来館前にお客様の心をつかむ写真や動画になっている」、「広告的ではなく自然で安心感がある」といった声を多くもらっています。
リーダー会場に比べて知名度や広告予算で劣るニッチャー会場こそ、撮影を戦略的に活用することで差別化を実現できます。今回はその具体的な考え方を整理してみたいと思います。

 

■ ニッチャーに求められるのは“来館前の共感づくり”
かつて結婚式に参列する機会の多かった時代は、「実際に参列した体験」が次の顧客を生んでいました。しかし未参列・参列数の少ない世代の増えた今、自分に合う式場を探すうえで最大の情報源は、写真や動画です。
ニッチャー会場にとって、来館前に“ユーザーからの共感をどれだけ積み重ねられるか”は、成約率を左右する分岐点になります。広告量ではリーダー会場に勝てなくとも、「心を動かす共感設計」がうまく出来ていれば十分に勝負できるのです。

 

■ “誰が撮影するか”が差別化資産になる
美しい映像を撮るだけなら、多くのクリエイターができます。しかし「結婚式当日の意味」や「準備に込められた想い」を理解していなければ、表面的な美しさにとどまってしまい、ユーザーの共感は深まりません。
その視点で考えると、現場を知るプランナー経験者や熟練カメラマンだからこそ、何気ない瞬間を“価値あるシーン”として切り取ることができます。この「誰が撮影するか」という視点は、1 組ごとに深い共感設計を行いにくいリーダー会場には真似しづらく、ニッチャー会場にとって差別化資産となるのです。

 

■ カスタマージャーニーに応じた素材戦略
現代のカップルはInstagramやゼクシィ、公式サイトなど多様なチャネルを行き来しながら式場を検討します。そのため「1 枚ですべてを伝える」ことは不可能であり、フェーズごとに異なる素材が必要です。 【次回につづく】

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、9月21日号)