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まだ手はある!プロダクト&テクニック単価UP《第2回スナップ写真 データでは得られないアルバムの価値》【ワイケープロデュース営業部部長 猪股 進氏】
近年、スナップ写真の単価アップに貢献しているのは、フォトグラファーの指名や「2 カメ(フォトグラファー2 名)」といった撮影そのものへの付加価値です。ある会場では「重視するのはアルバムか撮影か」を問いかけることによって指名受注率を高め、単価増に成功しています。
一方で「アルバムはいらない、データだけで良い」と考える新郎新婦が増えているのも事実。結婚式をゴールと捉え、限られた予算の中で「カタチ」より「データ」を選ぶ結果ともいえるでしょう。しかし私たちはプロとして、2 人の未来を見据えた提案をする責任があります。そのためには「アルバム」と「データ」の決定的な違いを理解し、伝えることは不可欠です。
結婚式の一日を記録したデータは大切な財産ですが、あくまで「情報」であり、時間が経つとアクセスしづらく、忘れ去られがちです。一方アルバムは、手に取って見返せる物理的な存在であり、ページをめくるたびに一日の感情の蘇る「物語そのもの」で、世代を超えて残せる文化資産といえるでしょう。「データだけで良い」という声はデジタルネイティブ世代ならではですが、大切な一枚は埋もれてしまいます。だからこそ厳選された写真を編んだアルバムは、電源不要でいつでも感動を蘇らせる存在感を放ちます。
さらにアルバムには、届くまでの「待ち遠しさ」のもたらす期待価値、手にした瞬間にあふれる感動価値、未来に振り返る「温かな時間」としての持続価値が備わっています。データでは決して代替できない、アルバムだけの持つ力です。両親や友人と囲んで想い出を語り合えば、絆を深めるきっかけにもなり、人生を豊かにします。
「データがあれば自分で作れる」という声はあっても、結婚式後の多忙な日常の中で実際に形にすることは難しいはずです。だからこそ、私たちの提供するアルバムにはプロとしてのこだわりが求められます。掲載写真のセレクト、ページ構成、印刷技術、紙質や色味など、データでは再現できないアルバムならではの表現を追求すること。さらに納品前には一冊一冊を手作業で検品し、細部に至るまで品質管理を行う。これこそ私たちの誇りであり信頼の証となります。
こうしたこだわりを前提に、バリエーションや価格設計を明確にし、それに見合う価値(バリュー)を設定することが重要です。そしてアルバムは単なる商品ではなく、新郎新婦にとって一生寄り添う宝物。正しく魅力を伝えれば、結果としてスナップ写真全体の単価アップへとつながります。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、9月11日号)

